地下鉄二駅分を歩いてスーパーマーケットに行きます。歩けばそれなりに面白いものに出会えます。
以前、私の散歩道を紹介しました。そのうちの線路沿いの素敵な並木道。その並木道と、線路を挟んで反対側にとてもたくさんの露店が出ます。
毎夕?4時ころから7時ころまでのようです。その数60店舗ははるかに超えるでしょう。
つい先年までは常に出店されていたとも聞きますが、建物が新たに建てられ道路も改修されて、その際立ち退きを迫られていたような気配です。ただ工事が一段落するとまた・・表現は悪いですが・・追い払われた蠅のように生命力を持って集まってくるようです。
今日、行ってみるといつもより数が少ないようです。端午節(23日から25日)で、ほかにも人出の多いところがあってそちらに行っているのかもしれません。
道路の右側は服、靴、本、雑貨などが中心です。
この道路がまだ工事中で、この先で”ほぼ”行き止まりですから、路上に店を出していても平気です。店は歩道にではなく車道に広げられています。
写真左手に車が映っていますが、走っているのではありません。業者や客の車が道路のセンターラインをまたいで止められているのです。今、目の前に広がっている道は片側車線です。ここにさらに車が入り込み、フロントカー?が走り、止まり、先ほどは巨大なブルドーザーが来ました。隙間をぬってそのブルドーザーが通ります。クラクションを鳴らしますがどの車も動きませんし、人もその隙間に入ってとおっていきます。
(⇔)

この時期、スイカが大量に出回っています。安いようです。試食しましたが、案外甘くて食べられます。(ただし、「甘い」「きれい、色がいい」も疑ってみる必要があるそうです。「注射をしている」という言葉があります。瀋陽の住民の情報です。)
人だかりがしています。家族総出でスイカ販売です。

お父さんがトラックの荷台にいて、客の注文でスイカを下します。スイカを手でたたいて音を聞いて熟れ具合を見るというのは、日中同じようです。
このスイカを注文した白い服のおばさんが手にしているのはたぶん10元札です。為替換算では150円にもなりません。

スイカの切り方が少し違います。
丸ごと買う人もいますが、多くは半分にしたものを買っていきます。日本のようにまず三日月形に切って更に三角に切り分けるような、ちまちました食べ方はしません。
できればこの半分をスプーンで掘って食べます。ふりかけるとしたら砂糖です。塩?!とんでもない。(日本でも「塩を振り掛けるなんて!!」という人もいますが。)

半分に切るときに包丁を赤い実の部分にまでざっくりと入れて切るということはしません。周囲の皮の部分だけ円周に切れ目を入れると、ぱっかりと割れます。
ですから切断面は、平面ではなくて凸凹しています。
私はこの切り方を見るまでは、スーパーに並んでいる半分のスイカがなぜあんなに切断面が平滑でないのか不思議でなりませんでした。

トラックの上のお父さんに「写真を撮っていいかな。」と身振りで尋ねると、笑顔でOKしてくれました。とても愛嬌のある素敵な笑顔でした。そこを撮らなくてはまだまだ「素敵な人たちと」にはなりませんね。
さらに歩いていると直径90センチ余りもある浅いフライパンで大きな生地を焼いて、それに味付けの油?を塗り、ゴマをかけ、ねぎをばらまいた、ピザ風の食べ物を見つけました。
こういう量り売りは、店の人と話さなければならないので、躊躇するばかりでなかなか買えません。それを見ておじさんが「どうだ買っていかないか。」と・・多分・・・言ってくれたので「日本人で、中国語がわからない」と答えると、「ハロー」という。この国では外国人には、みな「ハロー」らしい。実際、ほかでも幾度か体験した。
味が分からないしなあ。じゃあ、試しに食べてみな。と長い楊枝に一切れ刺して手渡してくれました。・・中国語の会話はしていません。むろん英語でも。
味は結構いけます。ビールに合いそうです。
身振りで、一袋買ったのです。が、、前の人に倣って「あれくらいくれ」といったつもり(6元)が、10元出してお釣りをもらおうとしたら、10元分袋に入れて渡してくれました。外国人で事情が分からないから、うまくたくさん売りつけようという魂胆ではないようです(そういうことは、ままあるようです。)。こっちもやり直してくれという言葉はわからないし、まあ同僚と分けて食べればいいや・・とそのまま受け取りました。
だってこの笑顔なんだし、だます気なんか微塵もないでしょ?!
それに(?)、量り売りをしてくれたのは向こうの女性です。この人もいい人そうでしょ?!
袋の中身もたっぷりでした。
今度はおじさんが作るところを撮りに行きたいと思います。
(⇔)

帰り道、川で釣りをしていました。「満州」の「紅い夕日」に照らされてです。
手を振って、撮影の許しをもらいました。手を振り返してくれました。

女性のお客とのトラブルで、包丁を握り、血相を変えて、そのお客を追いかけようとする男性がいました。その男を、かみさんらしい人が懸命に制止していました。
この場で鶏を絞めて毛抜き処理もして販売しているし、何があるかわからないディープな市場です。でも面白いです。また行きます。そして少しずつ写真を撮れるようにしていきたいと思います。「高級そうなカメラを持ち歩くと怖い」といわれる中国で。
テーマ:写真日記 - ジャンル:写真
- 2012/06/26(火) 02:40:45|
- 瀋陽
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| コメント:4
「高級そうなカメラを持ち歩くと怖い」と言われているんですか。それでも、素敵な人たちとの出会いと素敵な表情を求めて、カメラを持って出かけられるんですね。市場の雰囲気はわくわくします。何度も出かけたくなる面白さ、わかります。でも、本当に気をつけてくださいね。
若いご友人たちはとてもチャーミングですね。そして将来がとても楽しみな方たちなんですね。来年から先、日本のどこかですれ違ったりして。(女子校なんですか?)
石の文化、建造物、工芸、すごいです。写真なのに、きょろきょろ見まわってる気分です。
- 2012/06/26(火) 21:28:56 |
- URL |
- Shin-Lu #-
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生活感あふれた、たくましい素敵な人たちが見れました。
いい写真ですね。
- 2012/06/26(火) 22:04:35 |
- URL |
- Hudson Terrace #ZeBYuJyY
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中国の旅行について書いたブラログなどには決まって中国の治安の悪さや中国人のマナーの悪さが書かれています。そういうものをいくつも読んで中国の街を歩くと「なるほど」と思い当たることがいくつもあるので、ますますそのイメージが強く固まってしまいます。でも私は大体が天邪鬼ですから、そうではない中国をたくさん見つけて悦に入っているのです。ただカメラが危なかったのです。スイカ屋の小さな男の子が覗かせろ覗かせろというのでファインダーをのぞかせたら、面白がってカメラを持っていこうとするのです。これには困りましたね。子供はどこでも同じです。写真に写っている子です。
- 2012/06/27(水) 13:38:37 |
- URL |
- soujyu2 #-
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Hudson Terraceさん に「いい写真」だなんていわれると照れます。うれしいですね。もっとぐっと寄れるようになりたいですが、なかなかですね。踏み込めるようになるまでには時間がかかりそうです。この性格何とかしなくては。
- 2012/06/27(水) 13:41:52 |
- URL |
- soujyu2 #-
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