
天気の良い日。そここに早咲きの桜が咲いています。
そんな鴨川の岸辺にいた「shamisenn player」です。
私がそう言って声をかけたのです。

三味線はどれくらい習っているのかと尋ねると「五か月」だと。
え?!それって5年のきき間違い?
何しろ私の聞き取り能力ですからね。
でも「five months?」と・・・・政治記者クラブの連中がやらない・・・・更問いをしたんですけどね。
それ以前はギターを弾いていたそうです。(後日、彼が私にくれたメールによれば20以上の楽器を演奏できるんだそうです。すごいですねぇ。)

「僕はポートレートフォトグラファーなんだけど、 May I・・・・」と話しかけると「皆まで言うな」とばかりに「OK」が出ました。
日本語はできるかと聞くと「ちょっとだけ。」だと指で表現。
それにしても海外からの人たちとと接してみていつも感心するのが、彼らがどんどん日本語を使うということですね。

コミュニケーションしましょうという姿勢が色濃いですね。むろんそれぞれの個性によって濃淡はありますし、そういう違いがあるのは当然ですよね。
海外にまで出かけてくるということがそもそも積極的なんですから、こうして日本で会うことのできる人は傾向的に交流しやすい人たちなんではないでしょうか。
それを生かさない手はありませんよね。
政治の世界が世界の分断を作るなら市民レベルでは友好を実現していかないとね。
世界は政治家が作るんじゃなくて市民が作る、それが21世紀というものでしょう。そうでありたいなあと思いますね。

それにしても上手に弾くもんだなあ。
ヨーロッパの音楽の仕組みとはずいぶん違うだろうに。

◆この春にも定年退職で職場を解放される人たちがたくさんおられますね。多くの人にとって労働から解放されるということはすなわち収入の道を断たれるというのが資本主義の原理ですから、喜びとともに不安が生まれますよね。
私は定年退職に当たって継続的な収入の道を選択しないで自由を得る方を選びました。(もっとも「経済的な安定と少し以上の余裕があってこそ自由は獲得できる」というのは真理でしょうし、その真理は私の生活をギリギリと締め付けます。)
◆私はその定年退職を契機に、ずっと写真を撮っているんですが、ここ数年を振り返ってみると気づくことがあります。
中国(台湾)、韓国、インド、インドネシア、コンゴ、タンザニア、ジャマイカ、フランス、ドイツ、ノルウェー、ウクライナ、ロシア、エジプト、トルコ、それに・・・。
私がこれまでにこの京都で出会って写真を撮らせていただいた外国から来た人たちの国の名前です。私のようにぐうたらで人見知りする人間でさえ、こうした多くの国々から来た人たちに会ってきたのです。
京都府市が観光に熱を入れているということは、この傾向を少し大きくしているには違いないでしょうが(世界がつながっていくという歴史法則的な底流があるからこそ観光もまた広げられる可能性があるわけで・・。)、これは世界史的必然です(そのネガティブな現れが植民地主義であり、帝国主義的な資本の世界流出・領土拡大であったわけですが。)。世界はますますつながりつつあるんです。これが21世紀の一面です。
◆それなのに世界の現実は、あの第一次大戦後の努力を無にした第二次大戦の経験を持っているにもかかわらず、再び三度「分断」の方向に。
日本政府などは「中国封じ込めを」公然と口にしてアメリカと共に世界分断の道をひた走っています。ロシアが悪い、中国が非道い等と口実ばかりを探しているのではなくて、「友好によって結ばれなくては、世界の未来はない。」の信念≒日本国憲法の理念に従った友好外交をひたむきに進めるのが世界史に沿った独立国の政治であるべきだと私は思います。
軍拡予算はダメです!
・・・・・
今日の写真はノルウェーからきている青年。
鴨川の岸辺で三味線を弾いていました。とても上手な弾き手です。習い始めて、まだ5か月?! 聞き間違いじゃない?!
私がポートレートフォトグラファーだと告げて「May I・・」と言うとすかさず「OK」をしてくれました。「皆まで言うな。」というところですね。
- 2023/03/29(水) 00:00:03|
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