何してるんだろう? 私が近づくのは大概そういうことを感じるからです。
何か赤い風呂敷ずつ見みたいなものを土手の斜面に広げています。しかも、写真を撮っている。
それも全体ではなくて、部分を????

商品撮りかなあ。
それにしても何か、どこか違うような。

訊けば、この中の一人の人が今年で卒業で、卒業制作の作品の撮影をしているんだそうです。
そうか。染色専攻の人なのかな。
じゃなくてファッションの勉強そしているうちに伝統的な服飾に関心が移って、そうしているうちに「絞りの魅力に触れて」自分でもやりだして・・・ということらしいのです。
絞りって難しくて忍耐も必要だし、なかなか大変だったんじゃないかな。
この人が今日の主人公。
スプーンをデザインして「絞り」をしたようですね。
「知り合いから借りられるだけたくさんのスプーンを借りてデザインしました。」

その卒業を目前にした先輩の卒業制作の最終段階をお手伝いする後輩たちだそうです。
こんな大学生活の一幕。 先輩後輩のやり取りもあと3か月後には二度と経験することができなくなりますね。
私はこうした写真をほとんど残せてないですから、つい、撮っておいてあげようという気持ちになってしまいます。

当時ももカメラは持っていたのに未来の自分に向けて写真を残そうと思う気持ちが生じなかったのですね。そういう意味では、普通の人生に何が起きてどんなことを感じるようになるかということについてまるで無知だったのです。
家族の写真についてでさえそうですからね。
一言で言って小説を読むことがあまりに少なかった。

で、つい他人事ながら、残してあげようという気持ちになってしまうんですね。
こんな瞬間を作ったということを、もう永遠に忘れてしまうんですから、人間は。

またかつての経済学会学生委員会の仲間に「集まろうか。」と声をかけてみようかな。
- 2023/01/28(土) 00:00:03|
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