「いけたにいさむ写真展 肖像・その他について」
の会場で歓談しながら撮らせていただいた。

氏の写真レベルから言えば、私の個展にご足労いただくのは僭越至極なのですが、それ以前に写真展を拝見していた関係もあって、個展のDMを投函させていただいた。
そうしたら・・・・。

この日も作品を見せていただきながら、私なりの感想を申しあげたのですが、その間ご自身からああだこうだとは話をされない。 私の話から、そうかこういう話を聞きたいのだな、ああいうことは話して大丈夫なんだなと感じてから少しずつやがて広い流れとなってと話しいただける。それでも「広い」流れだとは言ってもそこのけそこのけという話では決してなくて、自然に流路が開いていくに任せてといった具合。

私などが自分のしていることにあれこれ言い訳をしたり、口実をひねり出しているようなそんなせせこましさは少しもない。
自然に、どんどんやるという感じなのです。
御年は、私より一回り以上も年かさなんです。ですが、この若さです。
つい先日私は自分のフェイスブックに「働けよ 団塊世代。老いるにはまだ早い。棺桶までが青春だ。」(・・・働けよというのは賃労働をしろとか金にあくせくした労働をしろという意味ではありません・・・)と書きましたが、それを地で行っているような方です。
多分にアナーキサーを持っているゆえのことでしょうか。

私の写真展で「おじさんシリーズ」をご覧になっていただいていることもあってか「無駄な抵抗」なしに撮られてくれています。
レンズが85ミリで、すぐ向かい合ったソファと椅子の距離ですから撮られるほうも難しい。
相手が、その界隈で知られた写真家というか二次元作家というか・・・・ですから、私の「撮りたい病」に対して憐憫の情もあって「しかたないなあ」ということで、それがちょっと楽しいし、うらしい。

写真家のハービー・山口氏がよくイギリスでの若いころの経験を語るときがあります。のちに世界的なトップ、パンクロックアーティストになったクラッシュのジョー・ストラマーに地下鉄で遭遇した時に旧知の仲ではなかったけれど撮らせてくれないかと頼んだら即座に「いいよ」となったことがあったというエピソードをたびたび取り上げます。地下鉄の列車を降りるときにジョー・ストラマーが言った「You can click away of whatever you want: That's PUNK」という言葉とともに。
そうなんですよね。
それができなければカメラを置けって話です。

「・・・だよね。」
- 2022/12/30(金) 00:00:04|
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