師走ですねえ。
先生方、走っておられますか? 一年中走らされているのですから…誰に?・・師走と正月くらいはゆっくりしてくださいね。
そんな、すでにあるお店の前には門松も立っているこの時期に料理屋さんの壁に「犬矢来」作りです。
しばらく仕事ぶりを見ていて、写真を撮らせてくださいなんて声を掛けたら「こんな忙しい時に・・。」なんて言われるんじゃないかと思って、いったん通り過ぎました。
そして、こんなことだからダメなんだよな。 今、思いなおさないと仕事が終わっちゃうよ。 後悔先に立たずだからね。

とても柔和な表情で「いいよ。でもポーズは取れないからね。」
「もちろんです、どうぞそのままいつものように仕事をしてください。」

「犬矢来」
京都の町だけでなく古い町の建物には見られますよね。 何のために作られるようになったのか諸説あるようですが・・・。
昔、京都に野良犬が多くて建物に小便をするのでそれを防いだとか、馬が壁を蹴るのを防いだとか・・・・泥棒の足場をなくしたんじゃないかなあと・・・私は。

青竹の色に変わるとすがすがしく新年を迎えられますね。 ただ、あまり永くはその色は保ちませんが、黄色く変色しても建物壁や柱の色にマッチしていいものです。 中には弁柄に塗って贅沢にしているものもありますが。
竹は寒くなって成長が止まった時期に切るものだそうです。
竹の節は調子よくずらしていきます。
ドリルで穴をあけて鉄の釘を打って止めるのですが・・・・。

ドリルであけた穴に釘を差し込んでいますね。
この釘1本のお値段。 100円だそうです!
ちなみにあるネット通販では長さ38mm、軸の太さ(線径というそうです)2.15mm、の釘が「約893本」で569円だそうです。 一本当たりでは70銭です。
142倍の高級品!!

なぜかというとこの釘は、一本一本、職人が手作業で鍛いて製造しているんだそうです。
なるほど寺院などの歴史的建造物の修理などの際に見かける鍛造の釘と形も表面の様子もよく似ています。そして不ぞろいです。
機械による大量生産の工業製品じゃないですからね。
さすが京都の料理屋さん・・と思いましたね。 我が家の竹の垣とは偉い違いです。
- 2022/12/21(水) 00:00:04|
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