まだ紅葉の残る晩秋の川辺です。
土手に腰を下ろしてトランペットを吹いていました。
川面の色がきれいなのでそれを背景に撮れないかと思って声を掛けました。

この人実は高校三年生。 もう冬休みなんだそうです。
「高校生だから保護者の承諾が必要かなぁ。」「大丈夫です。もう18歳ですから、自分で決めます。」

話を聞いてみると、私など比べ物いならない、その世界では有名人です。 だって日本一ですから。
そうなんですよ。
「第・・回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会金管楽器部門高校生の部は、○○○○(トランペット、京都◇高3年)が優勝」 のご本人です。
まあ、陸上でいえば100メートル優勝の桐生君に会ったようなものですね。
実はこの鴨川というところは、そういう人がいろいろ出没するんです。

来春は大阪の芸術系大学で学ぶんだそうです。
背筋の伸び方をご覧になってあたることに気づかれる方もおられると思います。

写真を撮りながら「ほら、『天空の城ラピュタ』のパズーが吹いた・・・。」
「吹けますよ、部活で練習しましたから。吹きましょうか?」
鳩と少年ていうんでしたっけ?!

なかなかの舞台度胸と見ましたね。

送った写真は「宣材」に使いたいと書いていました。
未来をちゃんと見ているんですね。

鴨川を走っていると、むろん自転車でですが、こんな人に出会いました。来春は大学で音楽を学ぶんだそうです。
高校生の管楽器部門で全国一位を獲得した人です。
野球やサッカーで全国優勝をしたメンバーと比べて世の中の評価はどうなんでしょうかね。
まさしく、勝ることはあっても決して劣るものではないと私は思いますが。
サッカーワールドカップをめぐっての狂騒を傍目で見ていて、この国の文化水準は大したことはないなあと・・・いまさらながら・・・つくづく思うこの頃だから余計に気になりました。
一方で、先日、三条大橋の下である大学の弦のメンバーが演奏をしていました。それを仕掛けたある人が「あの活動は私が企画してメンバーを集めたのですが、私個人としては、道ゆく人に弦楽器の魅力、クラシックの魅力をもっと広めたいと思って、企画しました!コロナになって日本で音楽という文化が大切にされていない、というのを凄く実感したので…」とメールに書いていました。
残念ながら、どんな事情でか、それを撮った写真の公開はできませんが、こういう意識を持った若者がいるということは心強いですね。
- 2022/12/14(水) 00:00:05|
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