
12月18日(日曜)までの日程で京都彫刻家協会員(他)の作品約40点が展示されています。「野外彫刻展」です。
知り合いの作家さんも参加していますので見に行きました。

抽象的なものもあれば具象的なものもありますが、私はどうしても「撮る」意識で見てしまいます。
まして人物(人体)が形象化されているとなおさらです。
この作品は現代の女性を象徴しているんじゃないかと思って撮りました。
男女平等という言葉がありますが、男女不平等の現実は実はあまりきちんと意識されないまま日常の中に浸透しているのを感じます。
それで女性自身も(男性はもちろん?)存外に自身の不平等、無権利な状況を分かっていないのではないかと感じています。
この布がそうして抑制・抑圧されている(あるいは内面化して自らということもあるかもしれません)ことを象徴しているのかどうか、作者の意図はわかりませんが、私にはそう見えました。

一見したところ「どうなんだ、この作品。」という印象を受けてもどのように見たらいい感じになるのかと周囲をうろついてみているとふとひきつけるところを見出したりします。
だって作家は、ずいぶん苦心して作っているのですからね。

写真は「私はこう見ましたよ。」というものになりますね。
そうすると作家さんにとっては不本意かもしれませんが「そう見えちゃうのか」なんてこともあるかもしれません。「よしよし、そう見てくれなくちゃいけない」ということも。

こうした野外展示の場合は、どんなロケーションに作品を置くかということも大きな問題になりますね。
私の写真には抽象作品はわずかにしかありませんが、例えばこの植物園では植えられて健やかに繁茂している木々の前では人工的な枝葉を組んだ作品は、それでもしっかり自己主張で来ているものやそれと融合した美しいものもありますが、往々にしてみじめに見えます。
- 2022/12/09(金) 00:00:04|
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