中朝の国境は、

鴨緑江です。川の上流に向かって右手、つまり東側が北朝鮮です。
こちら側、集安の町は、観光都市を意識してか、あるいは対北朝鮮を意識した国家政策によるためか、案外に清潔できれいな街です。
( というよりここに来る途中、ある行政区では道路の舗装もよくできていて、ごみもとても少なくて、街も明るく清潔で、一戸一戸の農家も特に豊かとは見えなくとも、穏やかに整った感じのとても良い雰囲気のところがありました。総じて北に進むにつれてそう感じました。「やればできるじゃないか?!」と思わずつぶやいてしまいました。その地の人々の自覚と誇りを感じました。
あるいは朝鮮族の多寡が影響しているのではと、たいして根拠のない仮説を立ててみました。

この辺は、新たに整備されたのかもしれません。この区域の入り口の反対側や左手には、やはりいくらか崩れた感じの飲食街があります。でもほかの町に見るほど「危ないかな?!」感は少ないです。

看板にも中朝の国境の町であることが読み取れますね。向こうの山並みは北朝鮮の地です。「雪花」とあるのは東北地方で作られているビールで、有名な青島ビールと競い合っています。少し薄めかな。キリンの一番搾りくらい?

観光用モーター・ボートの船着き場です。きれいに並ぶ建物のウインドウですが、テナントが入っていないものもあって、政治的張りぼてというか映画のロケセットいう感じもないではありません。
それにしては金がかかっています。

街の人々を見る限り、こうした街の風景にふさわしい服装をしています。特にとってつけたような違和感はありません。
その対岸です。北朝鮮の人々の暮らしが心配です。
かたくなな内向きの政治は早くやめて世界に開かれた国になってほしいと思います。朝鮮の今日の様は、かつて我が国がABCD包囲網などと言って、その包囲網が日本自身の中国侵略に対する制裁であったのに、それを逆に国家総動員のてこに使って国内を戦時監獄のようにしていったのと似ているように思います。
北は悪者だから「制裁だ!!」と・・、それでいいんでしょうか?

この風景。あまりに対照的です。外見的には、特に緊張や軍事色はありませんでした。ですが、すぐ近くに軍の施設はあります。
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- 2012/06/10(日) 02:19:50|
- 瀋陽
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