私がストラップを付けるのにもたもたしている間に、声をかけてくれた青年はギター青年と会話を始めました。
なかなか堪能な英語力です。海外に行った経験はないと言っていましたから、国内での学習だけの語力ですが、なかなかのものです。

今ここで会ったばかりの若者同士です。
いいなあ、羨ましいなあ。
「撮るところを撮りたい」と言った青年は「星野道夫」氏の本を出してきて「このを人知っていますか?」
「ネイチャー写真家だね。北極などで撮った。」とかろうじて答えたのですが、そういう写真にも興味があるようで、私がギター青年をとっている状景が「映画に一場面みたいで」いいから撮りたいというのです。

ギター青年の方は「僕は黒沢監督の映画が好きで・・・古い映画が好きなんです。」といいます。
右手の青年は「黒沢」を知らなかったようですが、やはり時代なんでしょうねぇ。
漱石や鴎外などの様に教科書に出ているわけではないですもんね。(日本の芸術教育は偏っています。舞台芸術や映画などについても学べるようにすべきです。)

ギター青年は黒沢の映画で何が好きかというと「羅生門」だというのです。すごいなあ。大したもんだなあ。「七人の侍」とか「影武者」「乱」じゃないんですね。
「生きる」は見たかと聞いてみようと思いましたが、見て、あれもとても良かったなどというのならこの青年は大したものです。

私も時々混じって、時ならぬ交流会です。
この後、二人はお互いに英語と日本語を学び合うために交流を深めようということになりLINEの交換をしていました。
この辺もまさに現代的です。
それで私は旧式人間として私のカードを渡し、そして11月の個展のDMを上げました。

解散するときに「じゃあ、今度は僕の個展会場であいましょう。」と言いましたら、ぜひそうしましょうと答えてくれましたから、多分、二人とも来てくれるんじゃないかなあと、そんな感じがしました。
それにしても、今回は、今までになく、外国の人が他にも何人も来てくれそうで、会話のできない私はまごまごしっぱなしになりそうです。

さて「撮っているところを撮らせてもらえませんか?」が実現しないままになっていましたので、
ワン モア チャンス でトライです。
そうするとこんな写真になりました。

私もギター青年も『振り」をしてしまっていますね。
- 2022/11/01(火) 00:00:04|
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