
同じように街空間にいても、人はそれぞれの思いを抱いてそこにいる。
私のように、人を探して徘徊している人間はそう多くはないだろうが、こうして人々に訴える人の数もまた、そう多くはない。

堀〇貴文だとか西■ 博之だとかいう人間たちなら、こんなことする時間があったらバイトでもしてその金を「子ども食堂に」カンパすればいいのに、非効率的だとかいうのだろうか。 敢えてこういう行動をしているのは自分の正義感を満たし、自分をアピールしたいからだとか、このひとたちに本当の切実さ、責任感はないとでもいうのかもしれない。
例えばこの人たちのうちの誰かが、パチンコ店にでも立ち寄っているのを見かけたら、人にカンパを求めていながら自分はパチンコなどに金を費やしている、こういうことをしている人間が言行不一致で、そんなに立派ではないことを知ってしまった。見ちゃったよなどと言ってピースサインをしてにっこり笑ってSNS上にでも投稿するのだろうか。みんな騙されちゃいけないよとか言いながら。

また、こんなことをしても子供の貧困は亡くならない、政府のやり方を変えないといけないというなら「自分で国会議員に立候補して銀として活動するべきだ、総理大臣として経済政策にたずさわる苦労もしていない人間は、その選んだ政権なり議員を次に選び直すまでは、選ばれた人のやり方を静観すべきだと、橋▲徹などというような人間は言うのだろう。

それにしても子育て世帯の8分の一は相対的貧困家庭だという。
そうだとすればその世帯の年可処分所得は120~130万程度でしかないだろう。
子供の一日の給養が学校給食でしかないということもまた少なくないという。旧職制度が中高ではまともに制度化されていない自治体が多くを占める。
国民がこぞって衷心からの哀悼の意を示すべきだとは到底思えない・・・こうした貧困について、富裕層の致富を優先して、見て見ぬふりをしてきた・・・政治家に対する国葬などに12億円もの大金を投じる国でだ。4年間の軍事費が20兆円をはるかに超える国でだ。

2017年現在の日本の相対的貧困率(15.70%)は世界のワースト15位だという。OECDやEUの平均「相対的貧困率」(11.66%、11.04%)に比べるとかなり悪い。
相対的貧困率と絶対的貧困率の違いを論う人がいると思うが、先ほど書いたように、この日本で年120数万円で暮らす家族を思い浮かべてみてほしい。4畳と6畳のアパートの家賃が月3万円だとして家賃だけで年36万円・・・・そんな風に想像していくと・・・。

この人たちが歩道の隅に立って呼びかけていると、数人の新装なったドラックストアのチラシを手渡そうとするバイトらしき人が歩道一杯に広がってチラシを渡していた。この人たちの目の前にまで来て・・・。
バイト君たち目にはこの人たちはどう写っていたのか、この問題がどう意識されていたのだろうか。
そんなことより今日のノルマの数だけチラシを手渡すことだけが最大の問題なんだろうか。

私がわずかなカンパを箱に入れたあとも幾人の老若男女が投じていた。

COVID-19の広がり以来子ども食堂の運営も困難をきたしているという。その一方それを必要とする子供は年年歳歳増えている。
だから子供食堂は、2016年委は全国で319カ所であったものが2021年には6014カ所に増えている。そこに公的資金はごくごくわずかしか投じられていない。公助がほぼ無いまま「共助・自助」だけというのが実態だ。

特定の方向、身内に近いところばかりに「聞く耳」の力を発揮するような政治リーダーは、安倍だけでもう十分すぎた。もうこれ以上要らない。
- 2022/10/17(月) 00:00:03|
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