瀋陽には日本企業が数多く進出しています。私の散歩道からは東芝のエレベーター工場が遠くに見え、コマツの重機をレンタルしている?企業があります。
瀋陽駅の近くに「伊勢丹デパート」があります。そこには味噌や醤油などのほか日本人が欲しがるものがたくさんあると聞いて、行ってみました。味噌とコーヒー豆と・・・。
私は一人では中国の街を歩けませんので・・そんなことを言っていてはみなさんに笑われるでしょうが・・若い中国の友人たちに同伴してもらって出かけます。
(一応、スーパーなどには一人で出かけて買い物はするんですよ、と言い訳をしておきます。)
そこで、こんな方にお目にかかりました。

新潟県燕市から来られていた島倉板美さんです。名刺をいただきました。「燕鎚起銅器 伝統工芸士」とあります。
銅の打ち出しで茶筒などの容器を制作する職人さんです。京都でも時々目にする「伝統工芸士」。
わざわざ実演してくれました。私の若い友人(高三生)が「写真を撮っていいですか?」と尋ねたのをきっかけに、私も撮らせていただきました。血が騒いでしまいます。
下線文 直前にマスコミの取材を受けて写真を撮ったのだそうです。
「先ほどのカメラマンは、鎚を止めて・・ポーズをとって…くれといったが、止めようか?」と聞いてくれました。私は多くの場合、作業を続けていただいていますので、そのようにお願いしました。「動作を止めて撮ると、筋肉も体のバランスも目線も不自然になる」と思っているからです。

私の中国の若い友人たちが上手な日本語でいろいろ質問したり、「この技術を教えてもらうことはできますか?」と興味を示したので、とても懇切に作業のことを説明してくれました。
私が大げさなカメラで撮り始めましたので、少しギャラリーが増えてしまいました。

長く撮りつづけるわけにもいかないので、鎚が銅板にあたる直前をとらえることができませんでした。振り下ろすタイミングを計るのですが、若い友人の前でカッコつけすぎたせいもあるかもしれません。
お客さんが取り巻いているここでは床の高さから目をとらえるわけにもいきませんしね。
でも久しぶりに楽しい瞬間でした。
テーマ:写真日記 - ジャンル:写真
- 2012/06/08(金) 02:23:29|
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