京都文化博物館では毎年この頃に「アートフェスティバル」が開催されます。
始まったころとは大分雰囲気が変わってきましたが、それがCOVID-19の影響で出展者が大幅に限定されて、ちょっと寂しい感じです。
そんな中、かなりユニークな靴を販売する方に出会いました。

そしてこの方自身が徹底的に靴にこだわったいでたちです。
Tシャツのデザインはこの人自身の製作した靴のプリントです。そして区部から下げているのも左右異なった靴のデザイン。
そして足元は写していませんが、左右別のデザインの靴を履いています。

今、若い女性のお客さんが来てとても興味深そうに説明を聞いています。
どの靴もユニークなので、私から見れば履く人を選ぶなあと思いますが、作っているこの人からすれば」、お客さんの様々な要望に応えたいということに尽きるわけで。
それはただ単に外見的なデザインというだけでなくて・・歩きやすさとかフィット感とか。

お客さんの足型をとるところからするわけですから、オーダーメードです。
手縫いだそうです。ミシンは使っていません。

スーツだって?既製服が圧倒的に多いわけで、ましてや豊かとはいえない日本の庶民にしてみれば、靴をオーダーで買うなんて・・、と思いますよね。
その社会・文化意識を悔しがっていました。
自分の本当に会った好みの、そしてて良いものを長年、大切に手入れしながら使う文化。
食器や家具などには、そういうことがある程度見られるように思うのですが・・・。
家を含めてスクラップ&ビルドですもんね。 耐久消費財なんてどこにあるんでしょうというくらい、壊れやすいし(壊れやすいというのは物理的にもですが、文化的価値もどんどん消費されつくし壊されていきます。
こんな世の中では生産者はどの分野においても「粗末に」されます。
これは芸術分野でも同じです。
- 2022/09/28(水) 00:00:03|
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