私の旧職の先輩が「若い時の絵を出しているから見においで。」とハガキをくれました。
それで、初日に出かけましたら、そこにこの方がおいでになって、作品展の別の出品者とお話になっていました。

漏れ聞こえてくるお話では、先輩のことを30年以上前からよくご存じなんだそうでして、「(彼は)静岡に生まれて静岡に育った人だ」とのことでした。
へ~、先輩はそんなこと言ってくれなかたなあ。私が静岡の生まれだとは知っているはずなのになあ。

その先輩は「独立展」などで「農夫シリーズ」を長く画いてきました。 そのシリーズが私は好きで、これからも画いてくださいねと言ってきていたのですが、その「農夫」には具体的なモデルがいたのだそうです。
とても誠実で寡黙で働き者だったそうです。
その農夫が必ずと言っていいほど画面に描かれ、大概はそれよりずっと大きな古い農機具が描かれてきました。
色はいつも地味で青系や深い緑系の力強いものです。

で、いつの間にか、会場の人に椅子を勧められて、この写真の方と私の対話が始まりました。
もっとも80~90%は私が聞かせていただいていたのですが。
それはこの方の体験が私などの生活の枠をはるかに大きく越えたものだったからです。

聞けば、写真も50年来撮り続けてきていて、チェコだったかの美術館に永久展示されているものもあるんだそうです。
中盤カメラで7000メートル級の山岳写真も撮ってきたそうです。
これでは「実は私も写真を撮っているんですが。」なんて、カメラを持ち出せませんね。

この日はD850niシグマの85ミリですから、隣り合って並べられた椅子に腰かけたままでは、近すぎて撮れません。
それで、話の合間にずりずりと椅子を後ろに下げて・・・・。

この方が 「これまでいろいろ撮って来て、人も撮ったけれど、自分が撮られることがないから、どうもね。」
ISOをもう少し上げて撮る方が良かったようですね。
どうもこ感度についてはついついブレーキがかかってしまいます。
- 2022/09/19(月) 00:00:03|
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