職人さんたちの写真をポスト オンできるのはうれしいです。
が、一面悲しいですね。
なんと言いますか、色々なところで地球環境を守ろうとか、生物の多様性を残そうなどと言っても今現在地球のあちこちで様々な種の最後の個体が死滅しているのです。

日本の伝統工芸もまた、同じ状況ですもんね。
どれだけ「日本に京都があってよかった」だとか、日本の伝統的な美や食やについて語るときにいくら京都が引き合いに出されて、一部のものは観光資源としてちやほやされたとしても、、もう職人の世界の大半は「不可逆的な衰亡の過程」:に入ってしまっています。
もう、遅い、のです。

その中でもこうして伝統を継承している人々は本当に貴重な方々です。
ですから、私は「種の採集」の意識も持ちながら撮っています。

市長が和服を着て議会に登壇しようと、文化庁を京都に招こうと、事態はもう戻らないでしょうねぇ。
これまでと同じ論理で工芸を見ている以上は、もう滅びの道をまっしぐらです。

職人さんたちは、懸命に技術を高めてモノづくりしていくより方途がないのですが・・。

この方は手描き友禅の範疇にある「金彩」をされています。
これは「付け下げ」の生地です。 多分。

一旦、外国人観光客に依存した観光施設は、COVID-19の感染が増えている中で「行動規制をしない」などといって日本人の観光的な動きを促しても、客は回復していません。
私たち幾人かが注目していた瓦製作技術を生かした造形を販売していた若い夫婦の店も閉じられていました。
発展的に引っ越したというなら、それはうれしい誤解なのですが。
- 2022/09/12(月) 00:00:05|
- 伝統工芸
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