人物写真を撮るのに「ぼかしてこそ。だから大口径レンズの開放でとろう。」という人もいますが、一方で「写真は記録、背景の情報も取り入れて。だから絞って撮ろう。」という少数派もいます。
どちらも主題を考えずに方法を決めて、それを絶対化しようとしているところが、そもそも論としておかしいですね。
こういう議論が・・・例えば構図論などでも・・・写真界隈のユーチューバーには多い感じがします。

・・・などとぼやいていますが、この私のブログをご覧になっている皆さま方で、「おいおい、不勉強だな。もっといい動画はいくらもあるよ。例えばね。・・・・。」と教えていただける方がおられましたら是非教えを乞いたいと思います。
よろしくお願いいたします。

この日は85ミリのレンズの試し撮りをお願いしていますので・・・・場所の制約もありますから…ほとんど引いて撮ろうという気はありません。
とにかく、こんな距離ばかりです。
そして絞りは開放付近ばかり。

被写界深度が浅いのでマニュアルフォーカスだとついつい外してしまいます。
瞳オートフォーカスなら、眼鏡の奥の瞳にピントが合うんでしょうね。
衰えた目で懸命にピントを合わせます。きっと顔は歪んで、他からは見られたものではないでしょうね。モデル撮りならモデルさんに笑われてしまいます。

この人の場合は、一心に制作物や指先に視線を注いでいますから、そんな私の無様な姿には気づいていない・・はずですが。
それにしても撮られ慣れてくれるのはありがたいもので「自然」な・・・しかし、撮られているということは意識のどこかに残して・・姿でいてくれます。
浅い被写界深度で、目と指先にフォーカスしようとしています。

これは指先ではなくて、この人の肌のきれいさを見せようとしています。
製作中の職人さんの集中と厳しさをとりながら、女性である「艶」の部分も撮りたいのですよね。
ご本人にもそう言っています。
- 2022/09/05(月) 00:00:03|
- 工芸
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