私は最近、画家で佐賀大学准教授の小木曽誠さんのユーチューブ動画をよく見ています。
彼は自身の画業上の「おいたち」や苦悩などを赤裸々に語りつつ、作画の技法や考え方を惜しみなく動画で教えてくれています。
とても新鮮な気持ちで見ていますし、絵画を見る目をいくらかでも養えるかなと期待してい見ています。

写真についての動画はカメラなどの機材についての紹介動画の外には、入門、初級者向けの「ハウトゥー」動画がほとんどで、多くはあまり学ぶところがありません。
私が既によく知っているので「学ぶところがない」というのではなくて、どれもこれも、大半が入門、初球を出ないからです。

プロの写真家が配信している者もいくつもあります。中には参考になることをお話してくれているモノもあり、有難いのではありますが、プロの写真家と、プロの画家とは「プロ」の内容、意識がずいぶん違っていて、まあ、率直に言って文化的な価値、芸術的思索において格段の差があるというのが率直な感想です。

アマチュアの中級、上級くらいの人が「教えることができる錯覚して「教えることができることを探してきて話している。」というのが写真の方の動画の状況でしょうか。
構図についての話などどれもこれも代り映えがせず自ら探求した痕跡を見ることはごく稀です。
自分の頭で考え抜いた、あるいは先人の成果に真摯に学んで今日の到達を示すというようなモノはほとんど見られません。
やはり、書物にまとめられたものに接するほかないようですね。
私はこれまでほとんど学ばないできましたが、ちょっと回り道をする必要があるなあと感じています。
遅きに失しますが、やらないよりは始める方がいいでしょうからね。

今までずっともやもやしたものを抱えたままでしたら、ちょっと勉強しないといけません。
楽いということをなくさないように、そして楽しさを増すために。。
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- 2022/09/04(日) 00:00:01|
- 工芸
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