友人知人が極端に少ない私です。そんな私にとって貴重な10年来の知人のお一人です。
しかもお会いすればほぼ確実に写真を撮ります。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」から始まったお付き合いですから。

私の第一回と第二回の個展のDMに収まってもくれました。
撮るのは何時も、こうしているときですから、何百枚も撮った写真は特に代り映えしません。
ただこの人と私のそれぞれの時間が流れてきただけです。

この時「つい最近○○才になりましたよ。」と言われて、ちょっと驚きました。
この日は「先日ここに訊ねてきたときに写真を撮らなかったから。新しいレンズを買ったのに…正しい意味において・・・適当な被写体が他にいないから、それにこの付近でちょっとしたことがあってそれを周囲からでも見たかったから。」などと口実を設けて撮りに行きました。

マスクを外してもらえない環境なのが残念です。
この人は七宝の職人さんですが、先日、注文を受けて製作したという素晴らしい製品を見せてもらって、腕を上げたなあと大いに感心したところでした。
右目にピントがいくともっと良かったのですが、いい感じの写真になりました。
こういう雰囲気をまとった写真が撮れるのもこの人が年齢を重ねてくれたからでしょうね。そしてその時にまだ撮れているという事。

「男はつらいよ」が50作を作った、その50作目というのは・・簡単に使いたくはない言葉ですが…ある意味で、奇跡的な作品ですよね。
あそこまでは行きませんが、10年目の収穫という事です。
いろいろなポートレート写真がありえますが、こういう意味合いのものも得難いなあと思います。
- 2022/08/11(木) 00:00:04|
- 工芸
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