我が家の葡萄は実の房を五つ六つつけたのですが、全部落ちてしまいました。育て方が適当ではないんでしょうね。
宗教の世界では憎しみを捨て愛だけで生きよ、という。
でも私は深い愛情を抱ける人は真に憎むべきものを同じように深く憎める人だと思っています。「汝の敵を愛」したりしながらも、です。

「・・・だからと言って人の命を奪ってはいけない」などという枕詞が虚しく響きかねないのは、そこのところの想像力が欠けている人の言葉だからだと思います。
私も 「・・・だからと言って人の命を奪ってはいけない」と、言い切らなくてはいけない、と思っています。それは「そんなこと言ったって・・・」という重い言葉を飲み込んで、尚、断固として言い切らなくてはいけないのです。
ですが、切歯扼腕して、あいつだけは八つ裂きにしてもし足りない、はらわたが煮えくり返るという人がいる事実をどう考えるかです。
手指の爪が手のひらに食いこんで血を流すほどに「あいつを殺せないことが理不尽で受け入れられない」と自分をおさえ我慢する人たちの気持ちを思えば、でも「やっぱり命を奪っちゃいけない。」と軽い気持ちでなんて言えません。
自分が死刑になりたいからと言ってたまたまそばにいたというだけで子供や伴侶を奪い取られた人の気持ち。
理不尽な戦争で家族を八つ裂きにされ焼かれた人が、あの国の指導者を同じ目にあわせたいと思ったとして、それを非難できるでしょうか。その気持ちを悪と言えるでしょうか。
簡単な話ではありません。それでも何としてでも「 ・・・だからと言って人の命を奪ってはいけない」と言い切るためには、それなりの覚悟が必要です。愛して憎んで、それを丸ごと想像する気持ちの無いところでは言葉は虚しい。
写真にも通底するところがあるように思います。

今日の京都盆地は、しばらくぶりにとにかく暑い。 35度を超えて夏日になった。7月下旬なんだから当たり前だと言えば当たり前なんですが、37,8度じゃないんだからまだましと考えなくてはならない昨今はやはり「異常」かな。
それで本を読もうとしても、クーラーの無い、扇風機がただ熱い空気を攪拌しているだけの部屋では、睡魔に勝てる気はしない。案の定、ものの5分も過ぎれば「七行目、意識はどこへ行ったやら。」
異常な円安が続くも日銀の黒田総裁は、異次元の金融緩和と国債の日銀引き受けは変えない・・らしい。
まあ、正直に言えば、行くも地獄、戻るも地獄の手詰まり状態だという事。もうここまでくると、黒田氏流の経済学では他の誰がやっても血を流さずにはこの状態からは脱出できない。
相変わらずの景気停滞、賃下げ傾向、福祉切り下げ、輸入物価上昇・・・・・富裕層だけは高笑い。なのに、舵を切りませんという。
「ほんの少しくらい金利を上げてもどうにもなりません。」 だから何もしませんと言っちゃった。このまま目をつぶって庶民は地獄へまっしぐら。
「新型コロナ政府分科会」という名を聞いて、あれ、まだそんな組織があったんだねという感じ。
2020年春以来、尾身茂という人が会長をしてきた。そこが主導して?感染予防対策などをしてきたが、「効果があった」のかどうか一向にわからない。 その人が「従来までは国、自治体が国民にお願いし、国民が従うというフェーズだった。今は、いろんなことを学んできたので一般市民が主体的に自分で判断していろいろと工夫するフェーズに入った」といいだした。まあ、ありていに言えば彼らとしては万策尽きたので、これと言った武器や避難壕の提供もできないし、敵との交渉もできませんが、これからは皆さん自分の判断、裁量で逃げて!とまるで牛島中将状態だ。・・・しかも、政府や自治体が手を引いて「自己責任でどうぞ。」となればワクチン接種だって検査だって、自宅療養だって入院だって…皆公費負担が逃げていく。
「戦況」は「このまま放っておくと、体力が悪い、体の脆弱な高齢者の死亡者数は第6波を超える可能性がある」と実に悲観的、絶望的。「このまま放っておくと」酷いことになるといいながら、もはや国・自治体は皆さんに対策を提供しません、「放ってしまいます」と宣言しちゃった。
お二人とも、じゃあどうすればいいんだ、どうするつもりなんだという質問に答えられない。なのに、操縦かんを離さないで、操縦席を空けようとしない。
現状に対しても無策・無能力だということを認めて、責任をとって早急に別の人に交替すべきです。
お二人とも安倍人事。
こんな人物をこの大事なポストに据えたというだけでも安倍氏は「国葬」の名に値しない、と私は思います。
(私はそもそも「国葬」というもの自体に反対です。)
- 2022/07/26(火) 00:00:04|
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