毎週、最低一日はこの寺町に行きます。
この寺町通には幾つかギャラリーがありますので、そこにお邪魔しています。
この日も出かけたのですが、暑い暑いと言いながら歩いている人々をよそに、仕事をしています。

壁の塗り替えだそうです。
私はこうして働いている人を見ると・・・道路工事にしろ何にしろですが・・・撮りたくなるんです。
ですが、人が働いているときにお気楽でいいねと、そういう気持ちが湧くのが分かるんです。
それで、なかなか声をかけにくくて、いつも躊躇した挙句に声をかけるのをやめてしまうのです。
全くアカンタレなんです。

これが自分の仕事なんだとか、芸術の追求なんだとかいう大義名分があればいいなかなあなんて思うこともありますが、ただ「仕事している姿が好きで撮りたいんですが・・・。」としか言いようがないですからね。

でも、そもそもこういう活動の始発の気持ちは「働く人を撮る」ということだったのですから、初志はもう初めから躓いているという訳で、例の「写真家として撮れ!」というせっかくのお声にもこたえられないわけです。
全くなんてことだい、と思うんですがね。
多分ここには私の人間観が反映していると思うから、ますます凹むのですが、
それでこうして撮らせていただいた時には「うん、やったね!」と上機嫌で帰ることができるのです。

それにしても、このところ貸しギャラリーが閉まっていることが多いですね。
COVID-19の影響でしょう。
そのCOVID-19の感染者数が、またもや増加傾向ですね。
東京などは先週の同じ曜日の倍の日が続きます。
2年前だったら大騒ぎになっている数ですね。しかも検査は極めて抑制されていての数です。
この夏の例年以上の猛暑。マスクに利用の仕方も賢くならないといけないように思います。
とにかく打つ手なしの政府ですからね。

ひところあっちでもこっちでも店が新設されてお客さんの列もできていた「タピオカ」のお店の隆盛も今は昔。
もうすっかり忘れられた?ティラミスだとか、ナタデココの流行もすさまじかったですね。
紅茶キノコって覚えてますか?
蒟蒻ダイエットなんてものもありましたね。健康茶の流行も手を変え品を変え。りんごさえ食べていればダイエットができるとか。
流行(トレンド)に弱い日本人?!
今度の参院選もその様相を呈しています。
かつて大阪で横山ノック知事を生み東京で青島都知事を生んだのも、風向きの右左は違ってもそんなようなものです。小池都知事だって同じでしょう。
今回は「迷惑系ユーチューバー」のような党や候補者が目白押し。維新から参政党、NHK党などなど名前も覚えきれないくらいの党が出て来ています。そしてそうした党のいくつかが増勢だといいます。
トレンドを追っていつの間にか消えていく政党。
老舗は自民党と共産党だけ。(日本政治の真の対立軸はこの二つの党にこそあります。)
しかし、そういう流行する政党の浮沈を通じて確実に進んでいるのは改憲勢力の増勢です。
それが今や日本政治の基調で、ジェンダー平等などがいくら問題として提起されても家父長制の家族制度を復活強化し、女性を家庭に押し込め男の下に従えようとする自民などは盤石です。
戦後の民主化の道は未だに道遠しという感じですね。
昭和が無駄にされようとしています。
その時その時の風向き、流行であっちを向いたりこっちを向いたりしながら、気分だけ、私は時代の先端をいっている、私は分かっている「イケテル」人間だと思い込んでいる人々。投票の結果生まれた現実政治をきちんと総括できない・・・・今までもしてこなかった・・・という少なくない国民の意識、これが変わらないと、自公政権による空白の30年を過ごした日本は、さらに空白の長いトンネルを、衰退の日本を経験することになるだろうと思います。
- 2022/07/08(金) 00:00:07|
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