写真は先日、嵐電白梅町駅付近で行われた共産党の演説会。
「たけやま彩子」京都選挙区予定候補と、「大門みきし」比例代表予定候補が訴えをしていました。

大門氏はこの時にも消費税が如何に富裕層に軽く貧困層に重く傷めつけているかをグラフにして、事実に基づいて指摘していました。
彼の国会での政府追求はいつも切れがあります。

この「大門みきし」さん。
私が駅前で「たけやま彩子」さんなどの写真を撮っているときに目の前をフラッと横切り、私の横にいた人に挨拶していました。秘書を連れている訳でもなく、ただ一人フラッとです。「おや、大門さん。」と声をかけると振り返って笑顔であいさつでした。

大門さんが、写真のように街宣の自動車の屋上に上がって聴衆に訴えかけているときに国会でも使う内容だというパネルを掲げて話そうとしました。「恐縮ですが私の上司の穀田さんにパネルを持ってもらいます。」と冗談半分に言っていました。確かに穀田さんは75 才で66才の大門さんよりかなり年長ですし、衆院議員を10期も務めています。共産党の国会対策委員長を長く勤めてきて他党からも一目置かれている人です。そういう意味では党内では「上司」とも言えるかもしれませんね。が、その「上司」にパネルを持たせているのです。持たせる方も持つ方も実に自然でこだわりがありません。

大門さんの横には後輩にあたる「たけやま」さんがいるのだし、市議の井坂さんもいるのです。保守党であれば、若輩で後輩の「たけやま」さんか、「格下」の市議に持たせるところじゃないでしょうか。それがただ、仲間同士で、手が空いているから僕がもつよ、じゃあお願いしますという空気なのです。
まさに、共産党らしいですね。

多分、共産党の中では国会議員とか市会議員とか、あるいは地区委員会の委員長とかは党内の役割分担なんだと想像するのです。某党の様に親分子分じゃないんですね。
その党が目指している社会の人間関係が先取りして現れるのでしょう。

私が旧職にあった時に職場の互選で「主任」に選ばれたことがありました。が、それはあくまでそれぞれがそれぞれの役割を果たす上での役割分担でした。だから、偉いとか偉くないとかということは全くないし、呼び方だって変わりません。○○さんです。お互いの条件や能力の特性が変われば、じゃあ交替しましょうとか、次は私(あなたが)が担ってみましょうとか言うことになるわけです。そういう職場は風通しがいいし働きやすい。お互いの力がより発揮できます。
(ただ、別のところでは、共産党の演説会などでも司会の人が国会議員を妙に持ち上げて紹介するときなどがあり、共産党がそれをやっちゃあお終いだよ、と私はつぶやいているんですが。)

大門さんが示したパネルをのぞき込んでいる「たけやま」さんの姿も印象的でした。
「上の者」に対して忖度とか追従するとかいう卑屈な姿勢ではなくて、率直に学ぼうとしている姿です。
こうした共産党の人たちの所作・言動から、他の党にはあまり見かけない党の民主的な体質というものを感じました。
- 2022/06/18(土) 00:16:21|
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