普段と少し違うルートで走ると思わぬ発見がありますね。二つギャラリーを見つけました。片方は3年ほど前にできたのだそうで、極々たま~には通るところなのですが、3年前なら気付いても良いのになあと思いました。そのギャラリーの方に「ここからさほど遠くないところにありますよ。」と二つのギャラリーを教えていただいたけれど、そこは定休日。この二つは以前覗いたことがありました。
もう一つは、その二つのギャラリーに向かう時に、通り抜けたことのない路地を行くと木にたまたま見つけたギャラリーです。町屋を改装したギャラリー。
コーヒーなどを提供するカウンターやテーブルがあるギャラリーでしたが、架かっている絵を見てびっくり。数十万円から100万円を超す絵がゾロリ。デパートと連携したギャラリーだそうで、通りがかりの人に入ってもらう必要のないギャラリーでした。それでこんな奥まったところに。
この日の一番の目的は京都市美術館の「刻」展。
手前で水墨画家の小森氏にばったり。彼の個展が開かれていました。絵も彼も相変わらずでした。
昨日は、最近、体力気力の衰えでなかなか北上できずにいて、ここしばらく覗くことがなかったギャラリー翔へ。写真の展示と聞いては行かないわけにはいかない。
「陰画 写真二人展 -花と草と木とー」
色、明るさを反転させた写真作品です。

「機械的に反転させているので、絵的には加工していない。だから写真そのものだ。」という事でした。「絵に負けない写真を作りたい。」とも。
私にも絵に対するコンプレックスがあります。 写真固有の表現を追求すればいいのですが、その地平は絵におよばないと運命づけられているようにも思えます。 絵にできないことも多々ありますから、そこを写真は追求していくことになろうかと。

お二人の写真交流は長いものだそうで、陰画を追求してからも既に15年。相当なキャリアですね。
こちらの女性はもともと絵を描いておられた方で、やはり色に対する意識が高く、どちらかと言えば油絵で優しく表現したような写真になっていました。

「プロに撮っていただくなんて・・・・。」とおっしゃてtくれましたが、私はそのような自己紹介は全くしていないのですが。
ただ「普段から人物写真を撮っています。」と言っただけなんです。が、これは誤解を与える言い方でしょうかね。
こちらの方は水彩画の様に、にじみぼかしのある感じの淡い作品が多いです。
スキャナーに植物を置いて、「反転」の機能を使ってプリントするんだそうです。
スキャナーの被写界深度がとても浅くて、それが功罪両面あるとおっしゃっていました。

元来は風景写真を撮っておられ、今でも陰画制作に並行して撮りに行かれるようですが、「陰画を初めて面白くて面白くて・・・。」と。
風景写真のために女性の方とも度々蔵王にスキーをしに行かれていたのだとか。
お二人とも「蔵王の樹氷を見ずして死ぬなかれ。」とおっしゃっていました。
どうも私は、死ぬ資格はとれそうにありません。
いただいた名刺には「ネガフォトクラブ会員」とありましたが、会員はこのお二人だそうです。
楽しんでますね。

熱心にお話をしていただいて、写真も撮らせていただきました。キャリアのあるお顔は、やはり魅力的です。

自画自賛に聞こえるかもしれませんが、こんな写真の撮り方をしている人間が日本にどれくらいいるのだろうかと、ふと思います。
1億3千万の人口大国ですから、きっと何百何千とおられるのでしょうが、私の世間が狭いためでしょう、あまり似たようなことをされている方にお目にかかりません。

今日も楽しい時間が持てました。
ありがとうございました。
- 2022/06/14(火) 00:00:05|
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soujyu様
ギャラリー翔での陰画写真展にご来場ありがとうございました
。掲載して下さっているのを一昨日見せていただきました。
まあ、、二人ともとっても自然に、生き生きと撮って下さってびっくり致しました。ありがとうございました。
あの写真展のアルバムを作りました。
ご高覧頂きたく思って居ります。よろしければ携帯電話
090-4647-5777別所までご連絡頂戴いたしたく、お願い致します。
- 2022/09/08(木) 11:12:11 |
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- 別所とあ子 #-
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コメントいただきありがとうございました。あの説はいろいろお話を伺い、加えて写真も撮らせていただきありがとうございました。お二人ともお元気で画き続けられていますか。作品展の際にはまたお知らせ下さい。
- 2022/09/08(木) 20:08:52 |
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- soujyu2 #-
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