久しぶりに駅ビルピアノです。
一人の女性が弾いていて、この方がベンチで待機されていました。 「ピアノ、弾かれますか?」
子供の頃からピアノには親しんでおられたのですが、仕事を持ってからはなかなか弾けないで来たそうです。
それで数年前からまた復活されたそうです。

椅子にかけられて鍵盤に指を置いた瞬間から「オッ これは。」と思いました
とてもタッチが柔らかくて音が優しくまろやかなんです。
激しい起伏はありませんが、淡々と心に届けるような弾き方です。

お見かけする年恰好からすれば、そう誰でもがピアノに接することはできなかった年代だろうと思います。
ですから、多分それなりのご家庭に育たれたのだろうし、その後も・・・・。

それがこうしてピアノを楽しめるということは良い宝をお持ちなんだなあと思います。
撮影をお願いするお声掛けをした時にも大変落ち着いた調子で、OKしてくれました。

ここにはときどき見えているそうです。
ちゃんとスコアを準備されて、きっと常連さんなのでしょうね。

北大路ビブレ付近で維新の参院予定候補者が演説していた。「教育費を無償にします。」と。これは多くの子育て世代にとっては実に魅力的な訴えだ。私も大賛成だ!
だから、ぜひ維新の候補には当選してもらいたい。
・・・・などということには絶対にならない。
大阪の事情を知らない関東の方で維新の予定候補者などが「大阪では『身を切る改革』を進めて予算をねん出して、教育無償化を実現した。」などと吹聴しているようすも伝えられている。いかにも維新らしい。総じて、真っ赤な嘘だ。
実はこの維新の宣伝に大阪に住んでいてさえ騙される人が少なくないようです。
確かに、橋本氏が知事だった時に私学に通う生徒の家庭が年収350万円未満だったら授業料を補助するという制度が作られたのですが、維新はそれをさして「授業料ゼロ」の宣伝をしていたのです。(翌2011年度には610万未満、さらに2015年度には590万円未満世帯に補助されています。)決して全体として授業料ゼロだというのではありません。
しかし、とにかく成果は上げたのです。そしてその眼目は『身を切る改革』!!
では彼ら維新がどう「身を切った」のかというと。
「知事の退職金をなくします!!
これは悪意のある詐欺的な言い方というべきです。
確かに大阪府知事の退職金は無くなりました。しかし、その代わりその退職金分を任期の期間の4年の48か月按分して月給を上げたのです。そうなるとボーナスは月給を基準として支払われますから、逆に受け取る給与は増えるわけです。知事の退職金を教育費無償化に当てたなどとは真っ赤な嘘。
議員の歳費を減らす?!なるほど30%カットを断行しました。そこからおおよそ4億円が捻出されました。それとともに議員(議会)が嫌いな橋下氏が知事の時に、民主主義の根幹にかかわる議員を減らしました。維新が議会多数であったことで議論も尽くさずに決定して約3億円を生み出しました。
合わせてざっと7億円。大したものです。見事ですね。これで教育費無償化が実現できる?!
ところで、私学生徒に対する授業料補助は2018年度時点で192億ほどだそうです。
「身を切る改革」で生み出した7億円では少々足りませんね。いや、決定的に足りません。では、どこを削って、どこから金を持ってきたのでしょうか。保健所を減らした?文楽への補助金をカットした? まあ、話を広げるのはやめておきましょう。
私学には助成金があります。
「実は、2011年度にこの授業料補助制度が拡大される際の予算で、維新府政は私学への経常費助成を小学校で50%、中学校35%、高校10%の削減を打ち出し、全国最低水準に切り下げていたのだ。」と言われています。
仮に授業料の保護者負担がゼロになったとしてもその一方で私学の教育条件は大きく後退してしまうという事です。教育に関わるお金を右から左に移し替えただけです。これでいいのですか?
松井一郎氏(発言当時、大阪府知事)は「幼稚園の4歳、5歳、そこから高校の私学まで実質、無償化してるのは大阪だけです。それだけのことはできるわけです。これは実行してきたということなんです」とぶち上げて、その財源は行政費の節減で賄える、消費税を増やさなくていいといったそうです。
この行政費の節減の中には「身を切る改革」がありますが、知事はどうしましたか?それより、公務員の給与をカットして、正規職員を非正規職員に置き換えるという人件費削減が基本です。 その結果、いまでは過半は非正規職員となり正規職員と同じ仕事をしても給与は低く、雇止めの不安にさいなまれる職員が半数にも登るのです。病院を減らし、保健所を減らして各種の公務サービスを民間に投げ売りしたのもその一つでした。それによってその後、COBID-19による10万人当たりの死者数がダントツ全国トップになったのはその悲しい「成果」でした。
そうまでして「幼稚園の4歳、5歳、そこから高校の私学まで実質、無償化しているのは大阪だけです。」が本当に実現しているのならせめてもの慰めになります。
(この松石の言葉の中に、「実質」という単語がはめ込まれているのはなかなかずる賢い)
1.大阪府内で幼稚園の4,5歳児の授業料が無償化されているのは大阪市と守口市だけ。5歳児を無償としているのは門真市。それも大阪府がやったわけじゃなくて大阪市、守口市、門真市の負担。)
2.私立小中学校は無償化されていません。
3.私立高校では先に書いたように所得に応じた無償化が実行されています。生徒の半数
の「授業料」無償化が実現しているようです。
彼らは、彼らは教育の無償化を実現しようと訴え、大阪ではすでに維新の力で実現し
たという風に宣伝しますが、「授業料の無償化」と「教育費の無償化」では大きな違い
があります。給食費、教材費(体育の服、部活動の服や道具、遠足や修学旅行の費用、
団体鑑賞費などなど)などの負担は小さくありません。
4.公立高校は80%を超える生徒が無償化されていましたが、それは国の財政で実現さ
れていて大阪府がしたことではない。
橋下徹氏はかつて高校生との対話集会で「私学の助成を減らされたら授業料が上がり、学校に通えなくなる。」と訴えた女子高生に、じゃあ公立に行けばいい。なぜ公立にいかないの?それだけ勉強して公立にはいればいい。そこまで勉強しなかった君が悪い。
それを行政のせいにするのは筋が違う。もしそれが嫌なら君が政治家になって制度を変えるか、日本を出たらいいという趣旨のことを言ってのけた。
それが維新政治だということをこのビラを配布している女性は知っているのだろうか。
- 2022/06/09(木) 00:00:04|
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