この1,2週の間に、なぜかフランス人によく会いました。
と言っても4人・・・かな。
鴨川の岸を自転車で走っているときれいに咲いた八重桜の木の下で一人ランチをしている人がいました。
とても気持ちよく晴れた日でしたから、その人ものびのびと春の陽射しと桜を楽しんでいるようでした。
ついさっきまでは桜を写真に撮っていましたし。

話しかけていろいろ聞いているうちに「あなたは今、京都でやっている国際写真祭を見ましたか?」と彼。
「もちろんです。ずいぶんいろいろな会場を回りましたよ。」と私。
すると彼は急いで彼のバックから一枚の印刷物を取り出して私に手渡しました。

それはTHE TERMINAL KYOTO を会場としてKG+の一つとして開かれている写真及び木工作品の展覧会場の案内でした。
彼はそこに実物の北山杉をしつらえその中に彼の屋久島などで撮った写真を並べているのです。
私は既にその作品を見ていたので「おお、あの作品の作家があなたでしたか!」「作品を見てくれた人に、ここで偶然にも会えるとは。」ということになったのでした。

それで、「あなたを撮っていいですか?」ということで撮らせてもらいました。
写真家を撮るのは何となく身がすくみますが、少しずつ慣れてきたような感じもあります。
でも、私のカードを手渡して、その裏面にプリントしている写真を見て「この写真はいいですね。」などと言われるとかえって撮る手が縮みます。

この人の事や展示会場を紹介するためにFBにポスト オンしようと考えたのですが、だったら会場の様子を撮った写真も欲しいなと、再び会場を訪ねました。
THE TERMINAL KYOTOという普段は喫茶店になっている会場です。その前に到着すると一足早く自転車を停めている人がいて、全く偶然にもこの人でした。
「また会えましたね。」

THE TERMINAL KYOTOは町屋を改装したものですが、この町屋はよく保存されていて素敵な庭を持つ建物です。
奥行きが何と50メートルもあります。なが~いウナギの寝床です。
その二階に彼の展示があります。

彼は今は京都在住なので、毎日ここに通って北山杉や写真の位置を変えているそうです。それに北山杉はリアルな木ですから時間の経過で茶色に葉が枯れていきます。 それを取り変えたりもするんだそうです。
彼は屋久島に3か月も住み込んで写真を撮ったりと森が大好きなんだそうで「自然は日々刻々と変化する。私の作品もまた毎日変化していく。」というのです。

できることなら春夏秋冬、四季を表現したいくらいのようです。
この会場となっている町屋は大切な文化遺産でもありますから傷つけることは絶対にできません。
ですからこうした長い幹を持つ杉の木を搬入するのはとても大変だったようです。廊下や階段を通って、もっては上がれませんから二階の窓から運び入れたようです。天井にもぶつけられないし窓枠も傷つけられないし・・・・。
- 2022/05/12(木) 00:00:06|
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