ここに来るようになって「ピアノ人口は意外にもずいぶん多いんだなあ」と感じています。
カワイやヤマハの貢献が大なんでしょうかね。
それにどこの小学校、中学校、高校にもピアノがありますもんね。ただ生徒が自由に弾けるかどうかは知りませんが。

私の知っている、戦前の女学校から続くある府立の高校にはスタインウェイのピアノが5台も6台もあったそうで、講堂の前には塗りがあちこち剥げて鍵盤の象牙もめくれて調律もやや怪しいピアノがありました。それを生徒たちが自由に弾いていました。

それにしても日本の芸術教育は貧弱だと感じます。大概が音美書ですし、そのどれも大して投資はしていません。安上がりです。
せめて演劇や陶芸くらいは教科として置いて、1年から3年まで学べるようにしてほしいものです。
今だったら映画も置いてほしいですね。
講堂と体育館が合体したように作られていろいろ誤魔化していますが、ステージは何時でも使えるようにしてほしいですね。生徒たちもバンドをつくって演奏したいでしょうし、舞踏や演劇もいつでも稽古したいものです。 民族楽器を演奏できる人がこんなに少ないのに「愛国心」を育てるって意味が分かりません。
体育館機能併用ではほとんど必ず体育会系の部活にとられてしまいます。 (体育館は体育教師のモノじゃありません!!)
週一くらいにかわるがわるライブができるようにしたいですね。 別に小ステージを持つ講堂を作るのもいいでしょうね。落語もできます。 食堂や購買部に向かう廊下には絵や書や工芸作品を展示するなが~いケースを設置すべきです。
自ら演奏し、語り、作品を見せて、それを又見たり聞いたりする側にも回ってこそ、相互に人を尊敬する道徳も育つというものです。

全体、学校文化が狭小すぎます。貧弱すぎます。 芸術教育だけでなく科学教育にしても創造と想像が欠落しています。(創造と想像は日本尾教育の敵みたいな感じです) とにかく税金の投入も少なすぎます。
大学まで入学料、授業料、教材費、研修旅行費も生徒負担なしに、無料にすべきです。小中高は給食費もゼロに。
向こうから男の子が来ましたね。先ほどお兄ちゃんもこの子もピアノを弾いていました。
この人の演奏に惹かれて近付いてきました(もっともも一度ピアノを弾きたいのでもありますが)

どうです、真剣な集中した視線と姿勢。
この子はきっとピアノが上手になるでしょうし、いろいろな勉強もよくできる子になるでしょうね。

今回、いやここしばらくの写真の中で私が一番気に入った写真です。
あの子の全身が音楽に向かっています。その他の何の夾雑物もこの子にはないようです。
こんな風に物事に向かうことのできるのは素晴らしいことですね。
この人の演奏が成功しているという事でもありますね。

- 2022/03/10(木) 00:00:05|
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