最近の芸術系大学には、いえ芸術系に限りませんが、多くの留学生が学んでいます。
市立芸大の卒業・修了展で私が一番心を動かされたのは中国人留学生の作品でした。
私の家の近くのイオンではレジにたくさんの外国人学生が働いています。
こうして駅ビルでも外国人に良く出会います。

21世紀は当然のことながら地球は一層狭いものになり世界の青年たちが世界中で交流するようになるでしょうし、生産活動(流通)も情報もどんどん国境を越えて深く結合していくことになります。
COVID-19のパンデミックに見舞われて私たち日本人は日本の経済がどれほど脆弱な状態か、また如何に他国の人々との相互の支え合いによって成り立っているかを実感しました。(もっとも、そのことを実態に即して日本国民が深く虚心に理解するようには政府は促していませんし、マスコミも人々の「蒙を啓く」ようには報道していません。)

むしろどんどん内向きになっています。オリンピック報道を見れば如実にそれが分かりますし、ニュースでの国際分野の比重があまりに小さいことからも分かります。
世界中の人々が経済や芸術や観光やなどなどを通じて結びつきを太く多様にしていくのは世界史的な必然で、これを押しとどめることは誰にもできません。

ただ、事実としての事態の進行と人々の認識、意識が一致しているかどうかは別問題です。
政府のコロナ対策にしても一国主義が露骨ですし、感染症対策を進めている「専門化」の視野・知見も一国的なタコつぼに入ったままのように感じます。
日本の経済が長い間停滞していることの一つの理由が・・・あくまで一つのですが・・・ここに起因していると私は思っています。
国民の目も耳も世界に対して閉じられていますのでアメリカで流行しているかのような極一面的な「学」を持ち込んで「寵児」になる人がぽろぽろ出てくるのは、国民の世界的な知識の不足が土台にあると思います。

せっかくこうして多くの外国人が日本に来てきてくれているのですから、彼らから大いに吸収したいものだと思います。
そして青年をもっともっと・・・欧米偏重にならずに・・・・海外に送り出したいものです。
「仮想敵国」なんかを作って軍拡をしている場合じゃありません。
地球環境問題も世界の貧困や抑圧の問題も、戦争をしている間はすっかり忘れられて後回しにされるのです。
環境問題も貧困の問題も「待ったなしだ」と・・・何時から言われているのでしょうか。

世界は分裂ではなくて連帯しなければ生き延びられない事態に立ち至っていることをもう一度思い出して、21世紀を「時の流れが厳しく分裂させたものを すべての人々は兄弟となる」世紀にすることを真剣に考え行動すべきだと、この人たちを見ていてそう思いました。

※この記事はプーチンによってウクライナ侵攻が起こされる前に書いています。
- 2022/03/06(日) 00:00:02|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0