「駅ピアノを楽しむ人30人」を撮ろうと目標を持ちました。今までに何人の方々を撮ったのか、実は数えていません。
さあ、どうしよう。機会を見つけて過去にさかのぼって数えなくてはいけませんね。
それはともかくとして、そう目標を掲げると、その目標が、遠いところにある京都駅まで足を延ばす背を押してくれます。

この日ピアノに近づくと、このお二人が仲良く楽しそうにピアノを弾いていました。その時には一人一人で、ですが。
弾いていた曲は「猫踏んじゃった。」
ウィキペディアによれば「猫踏んじゃった(ねこふんじゃった)は、作曲者不詳、変ト長調または嬰ヘ長調の世界中で親しまれている曲。ピアノ・独奏が基本だが、多数のアレンジやバリエーションが存在する。」とのことですから、このお二人は世界のどの空港ピアノでも友達ができますね。
初心者がよく弾く曲ですけど、二人とも上手。

私は上手な人だけ撮るつもりもないし、名曲を演奏する人だけ撮るつもりもないのです。ピアノ《楽器》演奏を日常生活の中で楽しみ、音楽を楽しむ人を撮りたいのです。
で、勿論、お二人に声をかけました。

そしてお二人に「私は人を撮っているんですが・・・・・。」などと説明していると、一人の「おじさん」がそこに割り込んできて「何話しているの?」
で、写真を撮らせてほしいとお願いしてるんですと、説明したんですが、「私も撮っていいよ。」とおっしゃって先にピアノの前の椅子に腰をかけて弾き始めました。
それが、なんと・・・・。 その話は明日するとして・・・。

お二人は「猫踏んじゃっただしなあ。」とちょっと躊躇もありましたが、「楽しいのが何より。」ということで引き受けてくれました。
話を聞いてみると、これがなんとまあ、お二人は高1生だったのです。15歳と16歳。 う~ん、高1では、保護者の承諾がないと、どうしようかな・・・。ということでお二人と相談の結果、撮るだけは撮るけれど「写真を送るので、公開はご両親の了解があればということにしよう。」ということになりました。
夕方帰宅すると、まだ写真を送っていないのに「両方の親の了解が得られました。」とメールが入りました。それでこうしてアップしています。
先日は受験直前の高3。そしてスケボーの男子は高2。どうもこのところ若い人、それもうんと若い人との出会いが多いようです。
このお二人と話しているときに現れて「私も・・・。」と言ってくれた制服の女子は何と中三の受験生でした。さすがに中三は「止めておこう。」と話し合いました。 この辺り本当に難しいところです。
私は、撮りたいという側なのです。ただその気持ちでだけ言うのじゃないですが、できるだけ本人たちの気持ちに沿って考えたらいいのになあと思うのではあります。でも一方で確かに、今の世の中、一般的には子供たちにとってのリスクも否定できないわけで、私たち大人の問題が大きいですね。 このFcブログにもこれはどうかなあという写真がかなりアップされていますしね。

先ほどのびっくりおじさんが入ったこともあって「一分間」だけ演奏することになったお二人。
で、一分しかないので連弾になりました。 仲良しの二人です。
そして「私の失敗だった」のですが、一分しかないということで、こちらからだけではなくて向こう側からも撮らなければいけないのに、その余裕がなくて、手前の人の表情を撮ることができませんでした。 申し訳ないことをしました。

それにしても、ここに一台のピアノを置いてくれているだけで、ずいぶんと多くの人間「交差点」ができます。
それも、私の場合は、カメラがあってこそですが。
- 2022/02/22(火) 00:00:01|
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