香川の伝統工芸を世界に・・・と頑張っておられるキュレーターさん。
この会場も「漆器は漆器で」「手まりは手まりで」集めて展示するのではなくて、生活の中で道具は混然と存在しているということを意識して、展示されているのはこの方の発想。

「私にやらせる以上は・・・私流にやらせてね。」という気概を持った方です。そしてそれは本当に大切な姿勢だと思います。
「思想の無い人はつまらない」とある先人が言っていましたが、そういうことだと思います。

徳川時代は「封建制」でしたが、それは一面、地方分権の時代でもありました。政治的権力が分散しているというだけでなくて生産文化も芸術芸能もそれぞれに「地方的」に発達していました。
それが「明治期」に政治権力が中央集権になるにしたがって経済も芸術・芸能などの文化もまた東京一辺倒になってきました。
言葉の「標準語化」もその一つですね。
それは資本主義の強力な万力によって全国一律化が進んだ姿ですけれども、ところがどっこい「地方は生きている」のです。
それが生きているうちに日本は文化の多様性のルネサンスをしないといけません。
日本の生活の息苦しさや健康な溌剌感が失われていることとそれは別なことではないと私は思います。

こういう方の活躍が、本当に期待されます。
D850にてこずっている私ですが、たまたまこの方が・・・・時々そういう方がおられるのですが・・・・全くぴったりと、シャッターを切るタイミングで目を閉じる方でしたので、さらにてこずりました(笑い)

いろいろなお話をしていただき、やはり人には出会ってみないといけないなあと思いました。
- 2022/02/05(土) 00:00:05|
- 伝統工芸
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
ご来場いただきありがとうございました。
こんなに率直で素敵なブログ記事まで!!
蒼樹さんも書いてらした通り、地方は「地方で生きてます」。
四国にはそんな「地方で生きている」様々な生き様も存在しています。興味のない人にはただの「おっちゃん」「おばちゃん」も実は県に1人だけの伝統工芸士だったり...。ぜひ、コロナが落ち着いたら、そんな生き様を撮りにいらしてください。
キュレーターは本来、黒子的立場で(私はそれでいい、それがいい、そうでなくてはならないと思ってますが)すが、そんな黒子にこんな素敵なスポットライトを当てていただき、本当にありがとうございました^^。
今、嬉しくて香川で小躍りしております。
- 2022/02/08(火) 10:26:58 |
- URL |
- SATOKO K #-
- [ 編集 ]