これをご存知でしょうか。
アイボですね。 ソニーが1999年から販売しているペットロボットです。
Artificial Intelligence roBOt の略だそうです。

私はこんな人工物が生物としての犬に代わって愛玩の対象になるんだろうか、大いに疑問でしたが、実際には少なくない方が「かわいがって」いるようです。
人工知能技術の進歩は「AI」と・・・・この直訳が人工知能な訳ですが・・・・いう言葉を使って、さらに学習機能を持ち自己発展するというニュアンスを強めて使われているようです。

京都会館の北館地下2階でソニーが新たな技術の未来形を提案していくつかのモノを展示していました。
「ソニーのデザイナーとSF作家がコラボレーションし」て「2050年の東京」を描き出すというコンセプトのようです。
まだ製品化は勿論、プロトタイプもできていないようなモノを構想しています。

鼻の部分に顔認識のセンサーが入っているようです。 頭や背中には接触センサーが・・・。
おそらく現在のIT技術で言えば人間の顔の表情を解釈、判断したり、言語認識も相当程度できるようなアイボを作ることも可能でしょうが、現実の犬を越えないこともまた大切だという事でした。 成程なあと思いました。ただ単に賢くすれば「愛玩対象」としていいわけではない。そこには技術の節度も必要になるという事でしょうか。 これは今日、深い哲学的で大切なテーマだと思いました。

これは移動するための土台にカメラを設置したものです。
舞台などで写真や動画を撮る時に撮影者がカメラをもって演者の中に入り込んだら見ているモノにとっても演者にとっても「邪魔」です。 そこでAIを積んだ台車にかめらを積んで移動させながら写真を撮るという訳です。
そうすると例えば私なら腹ばいになったり仰向けになったりかがみこんで撮るところをいとも簡単に入り込んでスピーディーに撮れるわけです。

先ほどからずっと私を追尾して動画を撮っています。
現代カメラには被写体を追尾して焦点を合わせ続ける機能が備わっています。
そういう技術があるのですから、常に被写体を画面の中央に置き続けるようにカメラの方を動かすことは、多分それほど難しいことではないのだろうと思いますが、同時にレンズの画角を広角にして複数の演者をとらえたり、特定の被写体をアップに写すために望遠がわにするなどレンズ操作などもしています。しかも何より大事なのはカメラ自身が動いて、動いている被写体を撮るという事です。
これはかなり難しい演算が必要になると思います。

でも一方で自動車の自動運転化が開発しているような位置認識や他との相対位置関係の把握などの演算は既に相当高度に進んでいます。演者に衝突しないで、しかも急激にではなくて先を予想して滑らかな動きで回避するような技術も進んでいることでしょう。
ミサイル防衛システムでは多弾頭に対して同時に追尾する能力があります。そうなれば何人ものダンサーに混じりながら自ら撮影をすることができるのじゃないでしょうか。そんなプレゼン動画も流れていました。
こうなるとカメラマンはこのロボットの動きをプログラミングすることになるかもしれませんね。
そうなれば今やRAWで撮って画像調整ソフトを使って画像づくりができなければ職業カメラマンはやれないなんて、初歩的なレベルは遠く及ばなくなるかもしれません。
結婚式場などにこういうロボットが活躍すること近い将来の事じゃないでしょうか。

そうなると、写真家はどうなる? なんてことを会場スタッフのこの人とお話ししました。
会場がとても暗くってこんな写真になってしまってご免なさい。
ソニーのα7が動画撮影に優れオートフォーカスについても他社に一歩先んじているからこそできる技術かな。
ソニーが単なるカメラ製造企業ではなくて「家電メーカー」だからこそこういう構想が湧くのでしょうね。 楽しいなあ。
私はソニーのカメラに別れを告げて、ニコンに移ったばかりなんですが。
しかも一層のIT化≒ミラーラスへの移行に逆行して。
ただ、ここにも先に書いた「技術の節度も必要になる」ということが意識されていいのではないかなと思うことがありはします。
こういう場で私などが日常では到底見聞きできないものを見せてもらい分かりやすく話をしてくれて、かつ私など門外漢と対話してくれるこうしたスタッフの存在は実に有難いものだと思います。

これは未来の海上に浮かぶ家屋です。海面をエネルギーを蓄えたものが浮遊していてそれが各家とAiによって接続されて、情報をやり取りしながらエネルギーの供給を受けたり、風雨が荒くなれば各家が集まって結ばれて大型化して安全を確保するなど、そうしたことを人工知能は判断し適切化してくれるのだそうです。
私はそれぞれの家が潮流や波動エネルギーを取り出して、事故需要を満たしながら同時に陸上の都市にも供給するエネルギーの地産地消システムかと思ったのですが。
こういうものを見ると工学系に進めばよかったなあとつくづく思います。
- 2022/01/13(木) 00:00:04|
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