年賀状に「次の写真展には(も)是非行きます。」と書いてくださった方が幾人かおられました。
うれしいことです。 ところが昨年から今に至る状況では思うように人の写真を撮ることができません。
毎年冬場にはその機会が少ないのですからダブルパンチですね。

太平洋側の町から来た私にとっては、京都は半ば日本海側の気候です。
頭上のそれは青く晴れていても遠くから風に乗って雨粒が飛んできます。 ですので、洗濯物を外に干しておくことができません。
1月の後半から3月の半ばまではかなり寒い日があります。 京の底冷えと言います。
靴と靴下はおごったほうがいいと思います。

私は外出時は基本的に自転車ですから、例年スキーウエアを着て出ます。時雨れに会う前提ですね。
手袋も防水ですし、厚手です。 無論、帽子をかぶります。
それにリュックを担ぎます。 カメラは防水機能が前のカメラより高いらしいのでその点は安心です。

そんな物々しい格好で出かけて、今までよく人の写真が撮れたものだと思いますが、今はそれにマスクをつけてですから、見かけ上、「何者なんだこの人は?!」的な状態ですよね。
千本通り(平安京創建時には朱雀大路)に沿って引接寺、通表「千本ゑんま堂」があります。
仏の町、奈良に対して神の町、平安京。その仏も上も支配階級のモノでしたから、庶民は心身ともに打ち捨てられた存在でした。
人が無くなると鳥辺のや化野のに打ち捨てられます。まあ、いわばチベットの鳥葬のようなものですね。
体は崩れ腐臭が漂う葬送の地があったわけです。
この朱雀大路も都の中心が東にうつるにつれて寂れ果て、やがて紫野に通じる葬送の場になっていたわけです。

そこで庶民を人らしく扱い貴人とも人として平らかな存在とするために小野篁が中国から取り入れたのが「閻魔」だったのだそうです。
仏教でもなく神祇でもない「思想」を取り入れたわけです。その閻魔がこの引接寺(千本ゑんま堂)にはあります。
ユダヤ教はキリスト教では世界の最後の審判がありますが、閻魔は貴人、平民、浅眠を問わず人毎に最後の審判をしてくれるわけです。
そんな千本ゑんま堂にどういういわれがあるのかこんな像がありました。今度また庵主さんに謂れ、「縁」を尋ねてみましょう。

私は無信仰、無神論者ですが、こうした祈りの場では・・・・写真を撮ったりもしますが・・・帽子を撮るくらいの事はします。
ことにこういう「燈火」を見ると心が鎮まる気がしますね。


5日、京都府は米軍の経ケ岬通信所で二人の新型コロナ感染者が発生したと発表しました。
実はこの通信基地では2020年の夏にクラスターが発生しましたが、その時米軍は濃厚接触者数などの情報を日本側に提供しませんでした。
近畿中部防衛局の発行する「経ケ岬通信所便り」というものがありますが、そこには毎回「地域住民の方々の安全・安心の確保に取り組んでい」ると書いています。だとしたら感染状況に関する情報を隠すなどということは許されません。ただ、しかし、この「たより」の文言の「安全・安心の確保に取り組」主体は誰かが書かれていないところがミソかもしれません。
米兵が強姦や放火や無銭飲食や暴行や交通事故を引き起こして死傷させても物損を生じても後始末をするのは日本政府です。米軍は「再発防止に努力する」というだけです。
京都府は2020年のことを踏まえて米側に対処を求めているようです。
在日米軍基地は日本全国に展開しています。
その基地で新型コロナ感染者が多数出ています。
三沢=82人、横田=65人、横須賀=80人、厚木=69人、岩国=434人、嘉手納=101人、沖縄海兵隊全体で493人などです。沖縄の在日米軍のその他の基地でも多数発生しています。
今次の流行は米軍基地発と言ってもいいような状況がありますし、実はこれまで沖縄で優位に多かった原因の一つは木米軍基地にあることは公然の秘密のような状態でした。
この事態を踏まえて日本政府・外務省が善処を申し入れたところブリッケン国務長官は「出来るだけの事はしたい。」と返事したそうですが、その出来るだけの内容を具体的に述べることはしなかったし、林外務大臣も深追いは全くしていません。
当然立ち入り検査を含めて日本政府が主体的に検査、隔離指示をすべきものです。
在韓米軍については米兵は米国を出るときにPCR検査受けます。韓国入国時には指定された車両で移動し、米側が検査をします。その結果、陽性ならば基地内の指定された施設に隔離されるか病院に入院します。陰性の場合でも基地内の専用施設で10日間待機します。
それに対して在日米軍は9月の2日以来、米国出国時に検査はなく、日本入国時にも検査がありません(除く、キャンプハンセン。キャンプハンセンでは5日後にPCR検査) 原則として10日間の行動制限がありますが、基地内を自由に行動しているのが実態だと言われていますし、外に出ているのではないかという濃厚な疑いがあります。
在韓米軍と在日米軍とでこれほど大きな違いがあるのです。
対等な日米同盟などどこにもありません。
日米安保や在日米軍についてのそもそも論は置くとして、国民の生命と安全を守る使命を持つ日本政府は、米軍、米国政府に対して米兵の感染予防対策の厳格な実施と情報の全面的で速やかな提供を厳しく求めるべきですし、立ち入り検査と改善処置の指示をすべきです。
- 2022/01/09(日) 00:00:05|
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