
枯れ葉というか落ち葉というか、それが取り上げられた作品です。
ちょうど晩秋のこの時期、ギャラリーの奥庭は落ち葉が敷き詰められています。
そんなかに板状の、又筒状の陶器に表現された枯れ葉たちが混じります。


普段はあまり作品の写真を載せませんが・・・。

作者の石山さんです。

作品について・・・・実は建物の二階の展示場には木製の作品が展示されているのです。やはり枯れ葉をテーマにした。・・・いろいろお話を伺い、この枯れ葉を取り上げた思想の深さに感銘しながらの「写真を撮らせていただけませんか?」でした。

正直に言いますと後付けの説明になるかもしれませんが、室内にある油絵の感じ・・・・落ち葉が硬い乾いた感じではなしに、肌合いのガサゴソした感じではなしに
・・・・確かに枯れ葉であり落ち葉であるのに?何かどこか優し気な感じで描かれていたこと。

私が二階のベランダから見ていた時、そしてこうして降りて来てお話をしているときに氏から感じる空気が、いわゆる芸術畑の人とは違うものを帯びている感じ、その理由が(本当に理由として繋がっているかどうか怪しいものですが)、お話を伺って合点がいったように思いました。

この方、油絵もされますし、木で立体も作りますし、こうして焼き物の作品もおつくりになるのですが「私の本業はこれではないんです。
「友禅染」の「糸目糊置」の職人さんだそうです。(赤字部分は石山さんにご指摘をいただいて訂正させていただきました。石山さんありがとうございました。西陣は「織」で友禅が「染」です。)
なるほど「職人さん」のにおいがしたのか!

私はたくさんの職人さん、多少の絵や立体の「芸術家」たちとお会いしてきて、どことなく空気の違いを感じるのです。
職人さんの中にもただ注文を受けて「高い技術を発揮する」だけではなくて、自分自身の作品作りをする方が何人もおられますが、多くはその個性的な表現や手法について見せることについて気持ちが控えめです。 思いが弱いというのではないのですが、あまりこれを見よという風が濃厚な方は少ないように思います。
- 2021/12/23(木) 00:00:00|
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