この方も鴨川では何度もお目にかかる人です。
音にボリュームがある上に艶があるので、遠くからでも、また練習しているなと気づきます。

音にボリュームがあるのは橋の下にいるからだということも・・・・ご本人はいつもそう言って謙遜されるのですが・・・事実でしょうが、いやいやそれだけではないと私は思います。

以前の個展の時にもこの人を撮った写真を出していましたが、次の個展でもまた登場してほしいと思っています。
前回は、色があったためか、ちょっとライトな感じでしたので、もう少し音楽に突っ込んでいる感じでと思いました。
まあ最近の言葉で言えば「イケメン」だということもあり体格もすらってとしているので見かけがライトになるのですが、音はいやいやどうしてという具合ですので、そこを写真に出してみたいわけです。

白黒にすればいい、暗く撮ればいいという安易さもありますが、・・・・・。
この人自身が時間とともに・・・渋くなってきているのと、何度かお話ししたり撮影させていただいてきて、地で吹いてくれるようになっているので、いい感じです。
光の具合で正面から撮るのもいいと思うんだけど、と言いますと目の前の譜面台を脇にやって前を開けてくれました。

正面からレンズを向けられたら、どうしても何となく意識してしまうでしょうに、その意識が少しずつ薄くなってきていて、有難い限りです。
つまり、人を撮るというのは、なかなかどうして奥が深くて、時間が必要だということも大きいんだなと思います。

礼儀上、まずは無難な写真を撮らないといけないみたいな気持ちも軽くなってきますから、いろいろ試させてもらえるような関係になりますし。
『初めまして。』の方には「メールをいただければ、返信に写真を添付して送らせていただきます。」ということにしていますので、まずは無難に確実に、その人の良いところを撮るということになります。それをダメなことだとは思わないですが、しかし、写真の工夫となるとそれだけでは。
管楽器は息を「吸った」、「吹いた」で撮るところがありますが、大抵は「吹いた」で撮ります。 「吸った」の顔は大概ビジュアル的にはかっこいいものではないのです。でもその時に次の一瞬の「吹く」の気持ちが出ますから、そこはやはり見逃せないわけで。
それを撮れるのも幾度か撮らせてもらっているからだと思う訳で・・・。
誰だってかっこよくきれいな自分を撮ってほしいという気持ちはあるわけで、そこを反対に行くわけですから。

そう言う意味では「初めまして」の人を撮る活動と、「人に迫る」写真を撮るということは二律背反なのかとも思う訳で・・・。

悩みは尽きないのでありました。
- 2021/10/12(火) 00:00:02|
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コメントありがとうございます。
喜んでいただけてうれしいです。 せっかく評価していただけたのですから公開コメントにしていただければ、良かったですね。(笑い)
- 2021/10/18(月) 21:04:17 |
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- soujyu2 #-
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