もう10年も鴨川を行ったり来たりしていますから、そこここに「お久しぶりです。お元気ですか。」という方がおられる。
一方で、以前会っているのに「失礼ですが。写真撮らせていただけませんか?」と声をかけてしまうこともあります。
違う季節に違う服で違う場所でお目にかかると、ただでさえ記憶力の弱い私は、どうもいけません。

その都度、「あっ、いい人見つけた。」なんて具合で。

この人がそうでした。
「実は11月に個展をするのですが・・・。」と紙きれを渡しました。
その紙きれには駅ピアノを弾く人や、🎺を吹く人に加えて桜の花の下で三味線を弾く人が映っている写真が混じっています。
「それ僕です。」 おお、なんて失礼なことをしてしまったことか。

調べてみたら、もうこれで3回目の撮影になります。迂闊にもほどがある・・・というものです。

外国の方でフルートを吹く人がいるのですが、その人も気づかずに2度撮っていました。
これでよく社会の荒波を越えてきたものだ・・・トホホ。
まあそれほど迂闊で間抜けだから生きてこられたのかな。

「記憶力の弱い人は研究者にはなれませんよ。」と手厳しい評価をされたことがありましたが、まさにその通りなんでしょうね。

ところで、撮らせていただいた方には私のカードを渡すようにしているのですが、「あ、このカード頂いたことがある。」とそれを見て、初めてお互いに「初めまして」でないことに気付くなんてことも時々あります。
10年同じことを続けるということはそういう事でもあるんでしょうね。

- 2021/10/11(月) 00:00:04|
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