
駅ピアノも平日には人が途切れます。
それでしばらくどなたか現れないかと待ちましたが、夏の日は静かです。

そこにスコアを持って現れた方。 お願いして撮らせていただきます。
私が先着なので、「次は私の番なのですが・・・・。」なんて言われると思ったらしくて、一瞬あとずさりされましたが、聴かせていただくことになりました。

鍵盤のタッチはとても神経が行き届いて、かなりの方だなと思いました。
上手に弾かれる方は少なくないのですが、表現するというところまで行けている人となると、そう誰でもという訳にはいきませんね。
その条件の一つが一音を生み出す指のタッチです。無論指だけではなくていわば全身というか、少なくとも肩・肩甲骨から先の全部の連動で・・・・タッチをされているようです。

私たちの写真の場合も指の先端だけの問題ではないですよね。 シャッターを切るというのは・・・。

ピアノというのは不思議で精妙な楽器だなあと思います。
複雑な構造なのに強い演奏も受け入れてなります。 構造的にも不思議な感じがします。 ことに鍵盤からハンマーの先までの強度についてその耐久性について、いつも?❓?❓が浮かびます。

ここに来る方々について感心するのは、次に待っている方が見当たらなくても「10分」越えて演奏する人が稀だという事です。
いったん退いて様子を見ながら、他にいないのを確認してもう一度という人もいますし、二人で交代交替にという人たちもいますが、大概は10分くらい弾いたらお帰りになります。

私という余計な目があるからでしょうか。
いえ、そうではなくてお互いに同じ楽しみを持つ人々同士の確かなエチケットが底にあるようです。
- 2021/07/24(土) 00:00:07|
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