雨宿り。
急な雨に、急いで駆け込んだあるお店の軒先での素敵な人との出会い。 やがて雨が止んで、もう少し降り続いてくれたらなどと思いながら、名前も聞かないままの別れ。・・・・・。なんてよくある妄想の話。

私が出会ったのはこの人。
この人は上流から、私は上流へと自転車を走らせて来て、たまたま同じ橋の下で雨宿り。

菅総理が記者会見などで話す時の目を見ていると、この人はどうして話す相手に対して、こうも無関心で共感力のない、表情のない目をしているのだろうと思うことが度々です。
この人の目を見ると、まさにその反対ですね。
相手に対する「笑み」は口角を上げて笑おうなどという前に、こういう眼差しができるかどうかじゃないかと思います。
話しかけてくれたのは彼の方からなのですが、こういう表情、眼差し、話し方ができる人はどういう経歴なんだろうと、つい色々聞きだしてしまいました。
ご本人はコップの底に指一本くらいのビールが限界なのだそうですが、・・・・ビールにワンフィンガーなどという飲み方はないですよね・・・・夜のお仕事だったそうです。

誤解を招きそうな言い方になりますが、私は一方で弁護士とか、もと○○大学副総長とか、有名旅館の女将とか、パリで活躍してきたファッションデザイナーとか、千の宗室お買い上げの絵を描くような画家とか・・・そういう方と薄皮一枚くらいのお付き合いがあります。 ・・・・もっともその方たちは肩書や経歴で話をしない人たちなのですが。
でも、わたしは今日の方の様な人たちも、一層、好きなんですね。
自転車で街散歩をしながらガールズバーの呼び込みのオジサンと話して顔見知りになったりします。
(いえ、そこに入る裏口を求めてじゃないですよ。)

少し前にたまたま霞が関で働くキャリア官僚と話しましたが、そう言う人も好きです。
つまりは無節操なんですね、私は。
昨日のFbに書いた記事です。
「今日の京都盆地はずっと曇り・・・時々雨。
これぞ、梅雨という感じかな。 昨日は夫婦で二度目のワクチン接種。同じ日に接種したら助け合いができないから日程をずらすのが賢明な選択なんでしょうが。
接種の翌日は副反応に苦しみながら耐える一日を想定して、食料を買い込んで巣籠態勢をとっています。案の定、妻は朝から熱が出て頭痛もあって目下布団の中。腕も痛いしその痛みが背中や首に広がって、辛そうです。一度目はさほどでもなくて、私が関節の痛みに苦しんでいるのとは対照的でしたのに。職場を連休にしていたのが幸いかな。私はなんとなくだるいし左手は疼痛が続いて・・・しかもこの梅雨空に気分が晴れないこと限りなし。
菅氏は「ワクチン接種一本で!」などと覚悟を決めているようです。それでオリ・パラ決行の突撃です。これを見ると、戦いは銃剣突撃の白兵戦一本で!という旧軍のやり方とダブって聞こえます。
日本帝国陸軍は兵器の近代化を図らず「白兵戦一本やり」。乃木希典の旅順203高地攻略の失敗にも学んでいません。海軍は日露戦争の東郷平八郎の主観的な成功体験に縛られて「大艦巨砲主義」の愚をアジア・太平洋戦争まで犯し続けました。それがあの「世界三大バカ」とまで揶揄された戦艦大和・武蔵にたどり着いたわけです。
今次のCOBID-19の広がりに対して、ワクチン一本やりはあくまで政治的戦術です。
ただただ「感染者を減らせば万事KO。」「重症病床使用率を下げれば問題ない。」という発想です。
例えば重症という範疇に入らない「中等症」の人たちについては、もう完全に視野の外です。感染が確認されて隔離されている人についても同じです。その人たちがどれほど感染症に苦しんでいるのかを想像せず、また家族の苦しみに思いを致していないのかという事です。
あるいはまた、例えばイベルメクチンという薬があります。これは経口駆虫薬で、疥癬、毛包虫症の治療薬でもあるというわけなんですが、COVID-19の感染早期の人に投薬すると重症化をかなり防ぐのではないかという研究があるそうです。ただ、この効能については疑問も数多く呈されていますが、COVID-19治療薬として関心がもたれています。
他にも名はかなり知られている例のアビガンなどの治療薬候補があります。
こういう治療薬が・・・・例えば、インフルエンザのタミフルとかリレンザの様な・・・
あればワクチン接種に不安を抱く人も、接種できない人も一定の安心ができますし、不幸にして感染した人もいち早く病院に出かけて軽症で済ます可能性を追求できます。
こうした治療薬の多くは感染早期に投薬することが是非とも必要です。そのためにはまだ症状の出ていない感染者を見つけることが不可欠です。そのために必要なのは広範なPCR検査です。 政府が治療薬の開発にも治験にも広報・普及にも消極的なのは、とにかく「検査はしたくない」「事実は見たくないし、知らせたくない。」という、昨春以来の凝り固まった考え方をしているからでしょう。安倍氏も菅氏も言葉の上では答弁に窮して「検査を拡大する。」と約束していながら、ずっとずっとその約束は反故にされ続けています。 その背景には何があるのか、私はとても強い関心をもっています。
感染してしまった人は隔離されるわけですが、その被隔離生活者に対するケアはとても心もとないものです。それを充実して隔離された人を心理的にも健康的にも支えることが大切でしょう。
医療従事者、介護施設等のスタッフなどなどへの医療行政としての支援ばかりではなくて心理的ケア、生活の支援(例えば子育てなど)に加えて、この間、緊急事態宣言などによって大きく痛手を被った人々に対する抜本的な支援策も、どうしたって並行して打つべきです。などなど、一点突破全面展開という訳にはいかない問題がたくさんあるのです。それらを切り捨てて「ワクチン接種」にだけ猛進してもらっては困ります。
「竹やり一本主義」ならぬ「ワクチン一本で行く」などと一見勇ましいと思い込んでの、断固としてやっている振りで政治をやられたら堪りません。
しかもその切り札のワクチン接種さえ覚束ないとしたら私たち国民は天を仰ぐしかありません。
何故、自公政権の発想がそうなるかと言えば、ワクチン接種も、それはオリ・パラ開催のため、今秋の総選挙・自民党総裁選のため、あるいはまた今年末からの経済のV字回復のためと考えるからです。 庶民の生活と命が視野に入っていないからです。 そのために経済刺激のために税金を温存しておくという菅総理のやり方。
もういい加減、こういう政治は退場させたいものです。
- 2021/07/09(金) 00:00:03|
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