久しぶりに味わう空気感。
京都文化博物館(文博)で、開かれた「京都アート・クラフトマーケット2021春」に行ってきました。
緊急事態宣言で開催が危うくなっていましたが、開けたようです。 ある馴染みの出店者から前日夜に「もしよければお出かけを・・。」とメールが入りました。 声をかけてくれたその人とお会いするのは、もう半年以上ぶりですかね。
写真の方は、会場で初めてお会いした、型染の方です。

型染めは沖縄の学校で学んでこられたそうですが、琉球紅型という風には意識されていないようでした。

今回は・・・・と言ってもこのイベントが始まったころに比べて出店者の数、ブースの数が次第に減ってきてはいるのでしたが・・・・出店の数が少ないし、開催が周知されていませんので、初日は、天候も良くなくて、客足も寂しめでした。
まあ、込み合わなくてお客さんとの交流が「密」になるので、これはこれで歓迎だという声もありましたが。

月に何度もある手作り市も、皆、中止・中止でつまらなく思っていましたが、ようやくその空気を感じました。
このイベントは一般の手作り市に比べると、推薦作家を中心に作品のクヲリティーが高いので・・・そこに企画の狙いがあるのですが・・・・別の楽しみ方ができます。 わたしに声をかけてくれた年来の若い知人も今回は推薦作家でした。その人は七宝の作品を中心に彫金のモノを出しています。

型染めというと、その型を切る職人さんで、もう亡くなられた和田禅さんを思い出します。なので、なんとなく親和感を感じて話しかけます。
型染めについて熱心に話をしてくれます。
若い作り手が登場するのはいいものです。 が、一方、熟練の高い技術を持った方たちの姿を見つけられないのは、それはそれで寂しいものです。

それにしても皆さんそれぞれに職人であり、作家ですからマスクも工夫されています。
私のように使い捨ての不織布マスクを「つけてればいいんだろ?!」的におざなりにしている人はいません。
やむを得ないことはやむを得ないこととしてうけ入れながら、そこにまた新たな愉しみや美しさを作り出していく人々の活動はすごいです。
この人は目をパッチリ見開いているとき、目をやや細めて笑っているとき、わずかに開けて細めているときなどそれぞれ魅力ある目をしています。
それを「少ししつこい撮り方になりますけどいいですか?」とお願いして撮りました。
こういう時には目が語っていますよね。

マスクで顔半分が覆われているとき、目の果たす役割は大きい。
と、もう一つ、最近よく言われるのですが声と話し方、それがその人を評価するうえでとても大きな比重を占めるようになっているようです。
幸いなことに私には声と話し方のアドバンテージがあると幾人もの方から指摘されました。一般論としても私個人の事としてもあまり気にしていない面でした。 これも新型コロナ環境での新たな発見でした。

ある男性が「女性にもてる声だ。」とおっしゃってくれましたが、そう言うことはもっと早く言ってくれないと・・・・と思いましたね。
雨が落ちてきました。この場所は中庭で周囲を囲む屋根の下ではあるものの、いくらか雨粒が舞ってきますし、何か冷たく寂しい感じになってきました。
明日は晴れるといいですね。 ( 実際、翌日の開場時ころには青空が出てきました。 )
感染予防対策や医療体制を作る政治がもたもたとして、しかも余計なことばかり考えに入れているので、なかなかすっきりとした展望は持てませんが、生活者としては、しなやかに、工夫を凝らして質の良い生活を作りたいものです。
- 2021/03/16(火) 00:00:05|
- 工芸
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