森浩(もりひろ)さんです。
この人のJAZZ奏者の絵は、もう「堪りません。」という感じです。
私の観測では、この森浩さんというかたは生きた人間を前にして描くのは苦手なんじゃないかなと思うのですが、しかし、生きた人間の観察と表現は実に見事なんです。

写真から書き起こしているそうなんですが、写真を素材にしているというだけで、世界は森浩ワールドです。
どことなくのほほんとした絵が多いのですが、パニスとの指先といい、トランペッターの頬と唇などなど、そうだよなあこういう感じだよなあというのが、直接的な写生的なリアルさでなくて、森浩さんの感性のフィルター濾しに出てきたリアリズムなんですね、これが。

今日はここで展示販売しているんですが、過去作品を入れたファイルがあって、「これ好きだなあ。いいですよねぜ。」なんて言っていたら、「あげるよ。」と言ってくれたのですが・・・たぶん…聞き間違いじゃないかと思って、もう一度言ってくれないかなと思っていたら、それきりになってしまいました。 惜しかった。

SARES-Cov2の影響で「閉じこもり」がちになっていて、手がどんどん動いちゃうので沢山絵ができすぎたそうです。

大阪などで個展をするときに、電話で知らせてくれるのですが、何しろ私は京都盆地を背永南委向けて出ることが稀な人間なので、「盆地から出ません。」とお断りしているのです。 でも「先生に見てもらいたいので。」と言われるのですが、ダメなんですね。
それで今回は初日から伺ったという訳です。
- 2021/02/27(土) 00:00:04|
- 絵画
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