このころはまだ若々しい老人でしたが、今となっては年季の入った老人になっていて、こういう写真を撮るときの精神状態を自己観察して、「違和感ある?」って自問自答しています。

多分、相手次第で、機会があれば、まだまだ撮るんじゃないかと思います。
侘び寂の世界に入るのはまだまだ早いですからね。
というか、そういう境地に入るには知性も、理性も足りません。 悟れませんね。

多分、高大、旧職時代にやり残したことが多すぎるんです。
それで足掻いているんでしょうね。
小人は閑居していないで善・不善の中で足掻きましょう。
お気づきでしょうが、この時、私はこの人の鼻がかなり気に入って撮っています。

「うん、、大丈夫。夕飯までには帰るから。今、四条だから○時には帰れると思うよ。」・・・なんて話しているんでしょうかね。

最近、公衆電話を見つけるのはなかなか難しいですね。
我が家から3分のところにもありますが、使っている人を見たことがありません。
でもきっと必要な人はいるはずです。
スマフォは高いし、固定電話も、かけなくても基本料金を払わなくてはならないし。
今、それが負担できにくいまでにこまでに落ち込んだ貧困層が・・・・皆が意識せず行政もマスコミも実態をはっきりさせていませんから、話題になりにくいですが・・・国勢調査で歩いたりすれば、・・・・相当存在することは実感できると思います。
さて、今日はもうお別れですね。

今日の京都盆地も晴れ。微風。
緊急事態宣言で、「予定」を取り消し。
菅首相が東京をはじめとする自治体を対象に緊急事態宣言を発出して、それに関して記者会見をしましたね。ご覧になりましたか。ネット上では国民の怒り、不信を買った様子がビンビンと伝わってきます。 人と話せませんから情報はネットからになってしまいます。 もし今日のようにネットが普及していなければ国民はますます孤立を深めたでしょうね。(いや、逆に懸命に人とつながろうとして地域でも職場でもなんとかして情報を得る努力がされて、孤立を防ぐ工夫がされたかもしれませんが。)
菅首相の逃げ腰については多くの人が指摘しています。
私は「国民皆保険制度」について触れた部分について大きな危惧を抱きました。聞かれてもいない皆保険について唐突に持ち出したように聞こえたので「意味不明」という風に言う方が多いようです。ですが、私には実に明瞭に彼の考えを語ったように聞こえました。
この脈絡を欠いたような、国民皆保険ついて検証が必要だという発言は、彼の後ろに竹中平蔵氏がいることを考慮に入れれば疑いの余地のない明確な筋が見えてきます。
昨春から政府は「医療崩壊」を招いてはいけないということを常に言ってきました。感染者の治療や隔離を最優先するのではなくて、彼らの解は「医療崩壊させない」という事でした。
そのためには無症状者や軽症者(例えば罹患しても軽症に終わる可能性が高いとされた若年層は顧慮しなくてよいというように)は病院に来させないことを目指していました。そのために感染者数をできるだけ見つけない政策≒検査を徹底的に抑制する姿勢を貫いてきました。検査をして陽性者を見つけると無症状であれ軽症者であれ「隔離」しなければならなくなって医療資源が無駄に使われる≒結果、医療崩壊を招きかねないと考えたからです。
そこで橋下某などが援護射撃をして、感染しても怖くない、むしろ若者は感染して抗体を持つようにすればいい。季節性インフルエンザと何ら変わりない、いやむしろ危険性は少ないと言い募ってきました。検査をして感染が分かっても治療法がないのだから、検査をしても意味がない=検査はしなくていいと言ったのです。 もっとも、橋下某自身は真っ先にPCR検査を受けましたが。
それで検査を大いに抑制して、感染実態が少しも把握できない状況を作ってしまったのです。
ところが一般の国民はどんどん不安が高まりますし、殊に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は不安ですから、とにかく検査をしてもらおう、少しでも「おかしいな」と思ったら病院に行ってみてもらおうと動き出したのです。
それで政府は「37.5度以上の発熱が4日以上続いたのでなければ病院に行くな」と医療サービスを受けることを何とかして抑え込もうとしたのです。自宅でじっとしていろ、そのうち何とかなるだろうと。
つまり犍陀多が手にしている蜘蛛の糸に多くの「役にも立たない高齢者や貧困層」が群がり始めたので、それを蹴落とそうとしたわけです。
ところがその勢いが止まらない。政府も「37.5度以上が4日以上続いたら」などとは言っていない、それは国民の勝手な誤解なのだなどと、言い逃れしなくてはいけない羽目に陥りました。
そこで新自由主義者たちは考えるのです。効率的な経済のために、企業利益のために役に立たないようなものに医療を振り向けるのは金をどぶに捨てるようなものだ。今なぜ年寄りや貧乏人が病院に押し寄せて我々の貴重な医療資源を無駄に費消するのかと言えば「国民皆保険」で医療が受けやすくなっているからだ。あんなものは助けたって医療費の無駄だ、生産性はゼロなのだから。
国民が何時でも誰でも金銭による差別なく医療が受けられるという国民皆保険制度なんて全く無駄そのものだ。そう考えている新自由主義者≒竹中平蔵氏にとっては今日の医療崩壊という事態は、この国民皆保険こそその原因の一つだということになるわけです。医療サービスを受けるにはそれ相当の自己負担が当然じゃないか、金持ちにはそれにふさわしい医療があり、貧乏人にはそれにふさわしい無医療があってしかるべきだというのです。
この国民皆保険を「再検証」して制度を点検し直すということが必要だ。「医療崩壊」を防ぐには、生産性のない高齢者や貧困層を病院から締め出すのが一番良策だとささやき続けている竹中氏の声が、記者会見の場から早く脱出・解放されたいという切迫した菅首相の心理をして思わず本音の形で漏れ出させた。それが真相でしょう。
舞台裏での話が「洗脳」が利きすぎて漏れ出てしまったのではないかと、そういうことでしょうね。
デイリースポーツが伝える菅首相の発言を掲載しておきます。
「菅首相は会見で医療法などの改正の可能性について問われ、『医療法について今のままで結果的にいいのかどうか。国民皆…皆保険。そして多くの皆さんが、その診察を受けられる今の仕組みを続けていく中で、まあ、今回のコロナがあって、まあ、そうしたことも含めてですね、もう一度検証していく必要があると思っています。それによって必要であればそこは改正していく』などと述べた。」
「今回のコロナがあって」というところに「今回の医療崩壊という事態があって」を代入して、その前の「多くの皆さんが、その診察を受けられる今の仕組みを続けていく中で」とつなげれば実によく分かる話をしているように思うのですがいかがですか。
- 2021/01/16(土) 00:00:03|
- 人物
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
本当に、おっしゃる通りだと思います。
自分たちはお金を持っているから、痛くもかゆくもないんでしょうけど、自分たちの地位とお金を支えているのは、貧困層の労働力だったりもするんですけどね。
竹中なんて、正に派遣労働者からの搾取で暴利をむさぼっている訳ですし・・。
ヤツらは、金持ち以外の人間を、人間だと思っていないんでしょうね・・。
- 2021/01/16(土) 13:45:57 |
- URL |
- DANGER MELON #4gmtQZm6
- [ 編集 ]
コメントありがとうございます。 SARES-Cov2の感染の広がりという「国難」によって日本の政治の本当の姿がまざまざと現れているという感じですね。自然科学と異なって社会科学では「実験」ができないと言われますが、今まさにコロナ禍という試薬によって日本のあるとあらゆる面が試験されている感じです。これによって国民全体の認識がまともな方向に形成されるといいがなあと期待半分で見ています。
- 2021/01/16(土) 21:41:26 |
- URL |
- soujyu2 #-
- [ 編集 ]