中高時代の旧友の一人がずっと野外でのスケッチ水彩画を描いている。
そして連日一日に一枚をブログ上にアップし続けてきている。
それを見せてもらってきて私の目も多少肥えてきている様な気がしている。単なる「気のせい」かもしれないが。

それで外でこうして絵を描いている人を見ると件の旧友もこんな風にして描いているのかなあと思う。
今度こっそり横浜に行って彼の出没しそうな、港の見える公園とか三渓園とかで網を張っていて「すみません、良かったら写真に撮らせてもらってもいいですか?」と声をかけてみようかなとも思う。

普段は温厚で節度のある男だが、相手が僕であることを認めたら、「そこから撮ったんじゃフレアが非道くならないか?! もう少しこっちじゃないかなあ。」などと写真談義にも華を咲かせることができるかもしれない。
「実は最近このカメラにしたんだよ。」と愛用のカメラを見せてくれるだろう。

気を使わないで話せる数少ない友人だ。
彼からいろいろ指摘されたら腹も立たずに受け入れられる。何しろ彼の方が知識も腕も上だから。

彼がペンFをもって私がトプコン・ユニを持っていたころの経験がなければ、今私がこうして写真を撮っているかどうかわからない。
彼と一緒に行進曲をスペリオパイプでコピーして吹いた経験がなければ、いまこうしてジャズやクラシックを流しながらブログを書くようなことはなかったかもしれない。
つまり私の人生の発芽の時期を共に過ごす時間を共有してくれた友人なのだ。

そんな彼の事を思い出しながらシャッターを切っていた。

この人も小学校以来、絵を描くことが好きで書き続けていると。
- 2020/12/14(月) 00:00:34|
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