振り返ってみて気づくことがありました。
私が最近アップしている写真のほとんどは若者を撮った写真です。そうなる理由はいろいろあるのだと思いますが、その一つにSARES-Cov2に対する警戒のことがあるのではと思います。

私がよくいくギャラリーでは、そのすぐ脇を流れる高瀬川から割れた陶器のかけらを拾って、考古学的にアプローチしたり、それを素材として漆作家が作品を制作したり、あるいはまた子供たちも含めてそれらをタイル辺のように張り合わせて楽しんだりしています。
高瀬川の底を浚う工事をした時にかなり掘り返されたことで江戸後期からの陶器片がザックザックと出てきました。

行政はこうしたことについて保存だとか調査だとかしていないのです。
川の中はそうしたことの指定ができていないので、近世以降の京都の人々の暮らしを明らかにする貴重な遺跡・遺物であるのに「知りません」という態度です。 文化庁を呼び込んでも京都市の文化意識はこの程度のものです。
この方はそうした動きとは全然別に個人的な関心で興味関心をもって高瀬川の底の陶器片を集めているのです。

釣り竿に手製の網を付けて道具を作り・・・高瀬川の流れには、原則、入れませんから・・・上手に拾っておられました。
それで声をかけたのですが、すっかり話し込みました。
私とは干支で一回り以上も年長の方ですが、全くそうは見えないかくしゃくとして動作です。
幼少期、少年期、青年期、壮年期と随分と・・・まるで小説か何かのような・・・苦労をして来られて、今安定した生活の中に多様な好奇心を抱いておられるのです。

私の周辺には、わたしより年長で、実に旺盛な好奇心と行動力をお持ちの方が少なからずおられて、私など依然として小童だなあと思わされるのですが、この人もまたそうした人々の先頭に立つ方だなあと思いました。

写真をお送りしましたら、丁寧にも、お礼の電話をいただき恐縮の限りです。
こちらこそ励ましていただいたのですから。
- 2020/12/03(木) 00:00:18|
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