この方はずっとこうした石積みを続けておられる。
かなり以前にも撮らせていただいたし、お話も伺った。

河原にある石を取り上げ、それを組み合わせて造形していく。
支えも使わないし、接着剤も無論使わない。
明日になれば崩れてしまうかもしれない作品。

この人がえらいなあと思うことの一つは、彼が立ち去った後に、いたずらで壊すものが居るとか、いないとか、そういうことは意識の外だという事。
多くの人がこれを見つけて大いに感心していく。

これを見て、彼と話をすることなく、すぐ横で、マネして自分の塔や建物やその他その他を作る人が年齢いかんにかかわりなくいることだ。
そこに作る楽しみが広がる。
今回はそういう人は見られなかったけれど。

仕上げには、乾いた、積石に水をかける。
石が濡れると表情がずいぶん変わる。 造形物の陰影がくっきりする。

これをいたずらで壊したり意思をを投げつける的にするような者を、私はこれまで一人も見たことがない。
自然にリスペクトする感情が生まれるのだろう…か。
でも、だからと言って一週間も十日も形が残っているというのでもなさそうだ。

街の中にこうした行為があるということが文化的だということだろうと思う。

少し前に、一番最初の写真の左手にわずかに見える橋の橋脚の壁にベニヤ板2枚分くらいのシートに鴨川の河原を描いた絵が貼ってあった。
何様でもない私が既存のギャラリーなんぞにふんぞり返って(はいないけれど)写真展示をしているようじゃだめだなあと思うことがある。
- 2020/10/28(水) 00:00:34|
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FBの知人によればTVでも紹介された方だそうです。 さもありなんと思います。 昨日この辺りを通りましたら石積みが増えていました。この方が作られたのか、あるいはこれを見た別の誰かが積んだのか。私も触発されて写真を撮ったのですが、こういう響き合いが楽しいですね。
- 2020/10/28(水) 22:29:57 |
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- soujyu2 #-
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この時も写真を撮って頂いてたんですね。
全然気付いていませんでした。
今度また見かけた時にはぜひお声をかけて下さい(^^)
- 2022/01/20(木) 20:57:33 |
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- 池西大輔 #-
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今は寒い時期ですからおいでにならないのだろうと思いますが、また暖かくなったらアイディア豊かな積石をまた見せてくださいね・その時にもまたぜひお話を聞かせてください。
- 2022/01/20(木) 21:19:38 |
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- soujyu2 #-
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