手作り市に陶器や絵あるいは写真や工芸作品などの作品を出していると、できるだけしっかり見せていただくようにしています。
こういう場所でシビアな評価に自分を「さらす」覚悟と潔さをもった方の作品には力のあるものが少なくありませんし、私の既成観念を刺激して揺さぶってくれるものもあります。
またそういうことを期待もしています。何より作者と直接お話しできるのがうれしい。
「天は二物を」与えてくれることがあるのかないのか知りませんが、実際に二物も三物もその人自身の力で獲得している方はいますね。
この方もそういう人の一人かもしれません。

こうした絵を描き始めてどれくらいになりますかと伺うと、「二年ほどですか・・。」というお返事。
「えっ?! 二年ですか? それ以前はどんなことをされていたのですか?」
「音響関係です。」・・・だそうです。「音」から「絵画」へ転身?!

最近までアメリカにいて・・20年も在米・・そこでライブをするミュージシャンなどのためにその会場で「音作り(調整)」をしていたのだそうです。
お話をうかがう限りでは、相当な「腕」と見ました。
その高い技術とセンスを磨いた方がなぜ日本の手作り市に「絵」を出しているのか?
たまたま今日が「初めてなんです。」というのですが。
日本に帰ってみると向こうでしていたような仕事をしようとしても、コミットするシステムが違っていて上手く入り込めないんだそうです。そこで、しばし(かどうか聞けませんでしたが)こうして絵を描いてみているのです。

いやぁ~すごいなあ。私などには想像もできない転身ですね。そういう空想はできても力の裏付けがなくては到底実行できません。
本当はここにある絵のことを聞くべしだったんでしょうが、・・・実際絵もとても魅力的なんですが・・・その体験があまりに面白くて、合衆国でのお話をたくさん聞かせていただきました。

エネルギッシュな合衆国の音楽界の様子が感じられました。しかし、日本では考えられないような段取りだなあ。
- 2012/02/19(日) 00:19:20|
- 絵画
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その節はアメリカでの様々なお話を聞かせていただいてありがとうございました。活躍した方でこそのお話をうかがってうらやましい限りでした。日本でも「絵」で「音」でご活躍ください。
- 2012/02/20(月) 11:41:09 |
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- soujyu2 #-
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