そんなわけで、こういう仕事に触れると、じゃあ写真て一体何かなと考えるのです。
考えなくともよいのでしょうが、考えるのです。

ところで、夏ですね。
夏の状景で写真を撮りたいですね。 でもモデルがいません。
ここが辛いところです。

これまでの経験からして100人以上の人を撮るという中でようやく一人二人の人に出会うことができるのです。
とにかく100人に出会うということができないと話になりません。
今は皆さんマスクをしていますから顔立ちの全体を見ることができませんし、これもつらい。
「目は口程に物を言う」ものだから目からその人を知らないといけませんね。

この時には彫刻刀の刃先に神経を集中して撮っています。
刃の研いだ面がきらりと光るその瞬間を狙っています。
刃先がこちらを向いて光を反射する瞬間、「いける!」と反応しても、彫る姿勢や指先の位置が瞬時に変わってフォーカスの外に逃げてしまうことがままあります。
辛抱強く待たねばなりませんが、待つうちに作業の内容そのものが変わってしまうこともあるのです。
写真を撮るというのも、これはこれで大変なんです。 風景や動物、スポーツなどを撮られる方にも同感していただけると思います。
- 2020/08/08(土) 00:00:46|
- 工芸
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作品を見た瞬間にその様に…綺麗に彫られて流石です…文化を守り継承される人々…何だかホットするショット♪
- 2020/08/08(土) 11:58:38 |
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- ひでわく #oyUv4a/.
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コメントありがとうございます。技を磨きに磨いて人を唸らせるような仕事というのは、ある意味、とても羨ましいですね。職人さんに触れるといつもお腹の底に届くなにかを感じます。
- 2020/08/08(土) 21:20:23 |
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- soujyu2 #-
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