手指の形、ヤスリの位置・速さの表現、目の開き方・向き・輝き、体の姿勢・呼吸とリズム、頭の角度、道具の配置、光と影のバランスや強調点…などなど
それらを一挙に演算するためには、やはり、意識化と無意識化の「矛盾と統一」ですね。 それは『プラクティス プラクティス プラクティス』を通じてしか習熟できないものだと感じます。

この時のように使い慣れないレンズを付けていると、そこにさらに課題が加わります。
使用レンズはついこの前と同じ「キヤノン FD 85ミリ f1.2
L 」です。
レンズ自体は良いものだと思うのですが、α900に付けるときに使うアダプターの所為でしょうか、ぐらつきとファインダー画像の曖昧さがあって「使い切れないなあ」と感じていたのです。
ところがです。

α900の優れたファインダーをもってしても「今一つだなあ」と感じているのに、それをEVFのα99に付けたらますますひどい?と思い込んでいたのですが・・・・。
実際私は、EVFの便利さは認めても「見えの良さ」には大いに不満足で、やむを得ない場合にしか使いません。
いろいろなカメラの説明にファインダーは何百万ドットで高精細などと書いてあっても「どうせ・・。」という風に考えていました。
過剰な輝度の差、どこまで行っても気になる粒状感、ちらつき・・・・。(でも輝度の高さ、輝度差があるからピントの山がつかみやすいという便利さもあります。(「きれいだ!」=パシャリと「ピントが合った!」=パシャリとの間には私にとっては大きな違いがあるのですが。)
まあどうせダメだろうとα99に付けてみてびっくり。ファインダーの画像が今までとまるで違う滑らかさなんです。自然な明瞭さにも驚きました。 これEVFだよね?という驚きでした。

今まで量販店でいくつものEVFファインダーを覗いてきましたが、こんな滑らかで透明感のある像を見たことがありませんでした。
「これなら使える!」と思いました。 なぜかマウントのがたつきも気にならない程度ですし。
これは拾いものでした。 (見る世界の明るさによるのかなあ。)

こういうレンズはピントリングもとても心地の良い抵抗感があり、最近のレンズとはちょっと違います。
全てマニュアルでしか使えないのですが、これから出番が増えそうです。
- 2020/08/06(木) 00:00:51|
- 工芸
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