「はばき」というのは、日本刀の刀身の付け根付近にはめる金具で、刀身が鞘から抜け落ちないようにするためのものです。
鞘の方の刀身を受け入れる穴の口を「鯉口」と言います。

この人はまだ2年生ですが、卒業制作の共同制作作品に向けて、はばきの試作をしているのです。
この素材は銅ですが、完成品では銀を使おうか金を使おうかなど思案中だそうです。
金を使うとなると材料費も相当になりますから・・・・最近、金の値段が高騰していますから余計に・・・・、そうすることがふさわしいというまでに自分の腕前を磨いていかねばなりません。
この写真は目を捉えることができて良かったと思います。

与えられた条件で撮るためには、いろいろ模索することが必要になります。
どうしたいかということと、何ができるかということを擦り合わせていきます。
この場所は暗いですし、主な灯りはすぐ前にある照明スタンドです。
ですから常にこうしてうつむいての作業しているような場合には、目に光を入れるのはなかなか難しいのです。
上の写真に比べて、こちらは更にキャッチライトが入りました。 上の写真にもわずかにはいっていますが、こちらの方がずっといいですね。

手元からの反射光ですが、様々な条件を満たさないと、実現しません。
本当に多元多次方程式の解を求めるみたいになります。

自分の中でいくつ条件をせてちできるかがそもそもの問題です。
これがなかなか気づききれなくて、そもそもの式が貧弱になります。
豊かな内容をもった式をたてることができること、それが第一歩でしょうか。
- 2020/08/05(水) 00:00:17|
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