この企画をして、参加者を募り、演奏家たちを招き、そして感染を防ぐ対策もするなどなど・・・、企画をしたオーナーの手腕とその意欲というか情熱は大したものです。
参加者はまさに多士済々です。 その人脈にも驚きます。 世間でいう比較的成功された方が多いのですが、何より偉そうぶった人が一人もいないし、声高に自説をおしつけるような御仁も一人としていません。皆さん勿論自説も披歴され御経験も話されますが、一方、常に他への敬意をお持ちですから、とても気持ちの良い会になるのですね。

とにかく偉そうぶる人、横柄な人、俺が俺がと大将になりたがる人がいると、すぐに席を立ちたくなる私が常連の一人なのですから。
そこはやはりオーナーの人柄の反映なんでしょうねぇ。
と、それは別において、この二胡奏者の楠田名保子さんの演奏は魅力的です。
人柄も魅力的ですから、私の周囲にもファンは多いです。

この時にあるファンの方が私に「あなたがファンクラブの会長をしたら?」などと冗談話が出ましたが、思わず周囲を見回してしまいました。 会長、幹事長、執行委員長、事務長、等々おやりになるべき熱心なファンは両の手の指では足りないくらいです。
こんな話が・・例え軽口にしても・・・・出たことが知られれば、私は翌日、琵琶湖上に浮いてしまいます(笑い)

この人の誠実で人の思いに寄り添おうという演奏は、初めて聞く人を持惹きつけて話しません。
勿論、二胡の音の魅力もそこにはあります。

6月23日を前にして、沖縄への思いも静に語る見識もお持ちです。
それにしてもSARS-CoV-2の広がりによってコンサートは次から次へと中止、延期の憂き目を見ています。
それ以前には「最近、少々頑張り過ぎじゃないかなあ。」と思うほど引っ張りだこだっただけに、その落差は大きいでしょうね。
まだなかなか体勢を立て直すことはできないようです。無理もないですが、しかし、演奏者だけが頑張るのではなくて、こうした文化の享受者の側でも相応の行動をしないといけませんね。

私たち写真愛好者たちの個展活動なども前向きに考えないと・・です。
文化は行政が作るものじゃないですからね。(といってもそういう文化活動の物的条件、環境づくりは、当然行政の「義務・責任」ではありますが)
- 2020/06/26(金) 00:00:21|
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