ぜひご覧になるとよいと思います。
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う~ん、ちょっと話が見えないなあ。
いえ、何のことかと言いますとね。ほらあれですよ、厚生労働省が発表した例のあ・い・つ。「厚生労働省は6月19日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」(COVID-19 Contact Confirming Application)」の事ですよ。
同様のものは世界のいくつかの国でもう始められていてその評価はいろいろですが、近所の台湾で随分とIT技術を広範に取り入れて、しかも極めて迅速にね、見事にSARS-CoV-2の広がりをおさえてCOVID-19による死者数も画期的に少なく抑えたわけで。
安倍晋三氏は日本が世界の優等生みたいに吹聴するし麻生太郎氏にいたっては、その成績が良かったのは日本の国民の民度が高いからだなんて吹聴して失笑を買っているわけで、中国を含めてアジア諸国中においても10万人当たりの死者数で見れば決して優等生でないばかりか、むしろ「劣等性」なわけで・・・、あまり大きな顔はできないわけですよ。
実際、日本独自の取り組みを誇ろうとしてもまあ政府主導で何かしたからそれゆえにこうなったって言えるようなものはないわけで、あの緊急事態宣言でさえ「ひょっとしたらやらなくてよかったんじゃない?!」と言われるくらいで。
で、まあ、国民全般に網をかぶせるこういう対策を、しかも先進のIT技術を使ってやれば、「おっ?!日本政府もなかなかやるじゃん!!」なんて評価が上がるかもしれない。
うまく活用されるといいねぇ。
でもね、やっぱり話の筋が見えないわけ。
というのもさあ、PCR検査は重症者にしかしないというのが原則だったんでしょ。それでやたらと検査を増やすことはしないって。で、一般の病因やクリニックに検査を許可しないで・・・それで検査はとても難しい技術が伴って、その高い技術を身に付けた検査士には限りがあるので、ここがパンクしないように制限する必要があるんだと。しかも検査して陽性反応が出た人が、・・むやみに病院におしかけたら医療崩壊が起こるから、例の37.5度以上が四日続いたなどという人しか検査しないって、で、軽症者は…そもそも無症状感染者などは無視なんだけど・・・もっと悪化するまで待ってください、だったわけで。
悪化しても検査できなかった人もいたわけでしょ?!
安倍さんが検査数を増やすと何度も言っていて、しかし実際にはいつまでも、そして今でさえ、検査はなかなか広がらないわけでしょ。
政府は自治体に受け入れベッド数を増やすように指示したけど、そのための大幅な支援予算を組まないんだから絵に描いた餅だよね。
それでね。 今度始まったCOCOAたらいうSUICAだかPASUMOだかわからんような名前のあれね、あれが始まって「あなたは感染者と接触しましたよ。」と連絡を受けた人が、あ、こりゃ大変だ、病院に行こう!となったら医療崩壊しません?
と、しかし、さすがにそこはまあ一応、そういう連絡を受けた人はあの帰国者・接触者外来に連絡して検査・受診を受けてねという振り向け方をしているわけですよね。ただその時に「あなたは感染者と接触しましたよ」と言われたら自分の体調を判断して、そのうえで帰国者・接触者外来に連絡するという流れなんですね。「発熱や咳など比較的軽い症状の人も連絡してください。」とあるんですよ。大丈夫かなあ。もうこれまでCOVID-19の恐ろしさが相当深く刷り込まれている素直な国民であれば、とうぜん帰国者・接触者外来に電話しますよね。保健所がパンクすることはないですか。
「ただいま回線が込み合っています。しばらくしてからお掛け直しください。」ああ、連絡が付かない! 連絡が付いたけど「あなたはまだまだ大丈夫だから検査対象じゃない」って言われた。でもちょっと熱があるんだよ、喉もいがらっぽいし、そういえば咳もでる?! この体のだるさも、昨日遅くまで飲んだからって、それとは違うよね…。と不安になって病院にかけ込む人が山ほど出るんじゃない?!
政府は医療崩壊を起こしたくなくて検査を抑制してきて、それを批判されて、これからは検査を増やすんでしょ?! 本当に?!
このCOCOAで発生する「感染しているかも」という沢山の人を検査しきるつもりが政府にはあるの? 陽性者が見つかったら隔離しきる・・・やってる感だけじゃなくて・・・現実的な収容能力を作る手立てはうっている? 二次補正予算にそんな対策費はあった? 予備費だって「必要になったら速やかに・・・」と言っている時点で、もう問題意識がずれてるでしょ? 未然形じゃダメ、已然形でなくては!!
病院もスタッフも医療資材も、格段な新増設・増強はしない。今あるものの調整・流用で済まそうとする政府。そうしてそれを基準に「医療崩壊を恐れて検査を抑制する姿勢」は本当に改められたの?
新開発のアプリで感染者との接触者をいち早く広範囲に見つけて感染の広がりを抑える・・・それは良いでしょう。でもね。そのやり方は今までの基本路線、その思想と整合性があるの?それにふさわしい医療資源は準備できているの?
総理大臣を先頭に、あたかも夏休みに入ってしまうような政府がそれを真剣に考えているの? このアプリが多くの人に受け入れられて機能し始めた時に、なんだ、やっぱり「やってる感」の演出でしかなかったのかということにはならない?! 混乱は生じないのかな。
アプリの開発と始動が宣伝されるばかりで、「あなたは感染者と接触していましたよ。」という連絡を受けた場合の考え方やマニュアルの徹底に、意が尽くされていない今の様子を見ると、こうした心配が杞憂に終わらないだろうと・・・そう思う訳です。
きっとまた「国民が誤解した」なんて片付けられるんじゃないかと…老婆心ながら・・・思う訳で。
今日の写真は

- 2020/06/19(金) 23:57:34|
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