孫崎亨さんのブログのコメント欄でフレディー タンさんが「新型コロナが中国で感染爆発して既に4か月経てます。そして現在、感染者数の多い30か国には中国が第七位を占めているだけで東アジアの国は全く入ってません。韓国や台湾がそれぞれ独自の戦略でコロナを克服してるのは分かりますが、特筆すべきは日本でしょう。
日本の感染者確認数は9,850人。死者207人。英語で申し訳ないが、『SUPERB』ですよ。この数字を目にすれば、世界人はこの英語の言葉を使う筈です。日本の感染者数は検査数が少ない等、問題あるにせよ、死者数はごまかしようが無いのです。SUPERB!」と書かれていました。感染者数は検査数が少ないから「少なく」カウントされているかもしれないけれど死者数は「ごまかしようがない」と言っています。
それで日本は死者数が他国に比べて際立って少ないので「SUPERB」だと。
しかし、本当にそんな風に考えられますかね。
検査数が少ないので感染者数が過小にカウントされているかもしれないと認めておられます。もしそうであれば感染しているのに…症状が出ているか否かによりませんね。軽症者も検査しないのですから・・・非感染者として「肺炎」で死亡された方は、COVID-19による死亡者に算入されません。
「米国海軍空母セオドア・ルーズベルトで新型肺炎が発生して、グアムに入港した。検査の結果、多くの船員は陽性だが、その6割は無症状。」だったというレポートがあるそうです。我が国では無症状者は検査されませんから感染者数に入りませんし、そうした人々はCOVID-19を持ったまま日常生活を送り、他に感染させている危険度がとても高いです。それでそこから感染した人は「クラスター」として認識されなければ、個別的に肺炎症状で入院し、死去した場合にはこれもまたカウントされません。
肺炎で死去した人について検査していませんからCOVID-19によって死亡したかどうかほとんどまるっきりわからないようにしています。
こんなことがありました。
「 6日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で、安倍首相の寿司友・田崎史郎が、コメンテーターの玉川徹と新型コロナウイルスの日本国内の死亡者数をめぐり激論。
その際、田崎は『肺炎で亡くなった人を、あとでCT検査をして、これでコロナかどうかいちいち判断しているんですよ』と発言。
玉川が『全部でありませんよ』と言うのを
田崎『全部やっているんですよ。その結果として、今の死者数が出てきている』と断言した。
3月28日の安倍会見でラスト神保さんの質問への回答として総理は田崎とまったく同じ事を言っている。
『肺炎で亡くなった人にはCT検査をし、そこで乾漆性肺炎とわかった人についてはコロナの疑いがあるので必ずPCR検査を行っている。従って肺炎で亡くなった人の中にコロナによる肺炎で亡くなった人が参入(算入?アオキ)されることはあり得ない』と。(『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日))
番組が調べたところ放送時点では、東京で肺炎で死亡した人を検査した例は3例しかなかったそうです。
つまり安倍政権は安倍氏本人ばかりでなく、安倍政権のちょうちん持ち評論家の田崎氏なども動員して公然とウソを言ってCOVID-19感染死亡者数を隠蔽しているのです。
感染者数も死亡者数も真っ赤な「嘘」なのです。
こういう数字を取り上げて日本は「SUPERB」などとはとても言えませんよね。
そうしてこういう数字を背景に、やれ非常事態だ、自粛要請だ、なんだといっているのです。ですから、何がどのように変わったら緊急事態を解除できるのかなどということを科学的に見通しているなどということは全く期待できません。どういう事態になっているから「非常事態宣言」を発出したのか、どうなったから「解除」するのか、何の根拠もないのです。これでは本当にまったくあのアジア太平洋戦争を企て、悲惨な結果を招いた天皇制政府・軍と同じです。
何しろ感染者ゼロの県も含めて・・・なんとなく・・・緊急事態宣言に巻き込んでしまうのですから。(感染者数が倍加するのにかかった時間の長短、感染経路が突き止められない感染者数の割合・・・などを根拠に考えると言っていましたが、その前提になる数字がまやかしだということはさて置くとしても、岩手県などこういう指標のどれがどのように該当するのでしょうかね。とにかく危ないから、何かやっておくほうがやらないよりいいなどというのは科学ではありません。単なる掛け声であり、精神論にしかすぎません。)
これはまさに政府が雰囲気、情緒、国民感情に対する場当たり的忖度でしか判断していないという事なのだと私には思えます。


- 2020/04/18(土) 15:31:12|
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