私が加えてもらっている京都ファインダー倶楽部は毎年8月下旬に写真展をします。
もし今年開催されれば私は6回目の参加ということになるのですが・・・果たして開くことができるでしょうか。
多分会長以下、委員の人たちは苦慮していることだろうと思います。5日間で1600-1700人が来てくれる会ですし、会員は高齢者が多いですから中止になるかもしれませんね。
今呼びかけられているのは「断密(だんみつ)」ですから。

そのグループ展には、職人さんの写真で参加するというのが第一案でした。
この写真も参加候補でしょうかね。

この人は家業を継いで4代目になるんだそうです。
糊に混ぜた金粉を押し出しながら描くという手法ですね。
ケーキを飾るクリームと原理は同じです。

この口金をご覧ください。
特別に長く細いです。
こんな細い口金はそれを作る職人さん自身がほとんどいません。造るのが難しい上にこれを使う人≒需要者がごくごく少ないのですから採算が合いません。それで作る人も「かなわんなあ。」と漏らすわけです。
この口金で、極細の線を描くことができるわけですが、この人はまだその技の師匠から伝授を受けているとことで、免許皆伝というのではないそうです。

私と話をして手が止まる間も左手の指の背に金粉を混ぜた糊を押し出し続けています。というのも速乾性があって、油断するとすぐに口金の穴がふさがってしまうからです。
ですので手近に、長い針を磨いてさらに細くしたモノをいつも備えておかねばならないのです。
こうした技は道具の方から途切れることが多いのです。筆などもそうですね。
- 2020/04/08(水) 00:00:52|
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