京都は怨霊がひしめく都市ですから少々のことは怖くないはずです。
地獄への入り口もありますし、あちらとこちらを自由に行き来した人もいたそうですから。
それにしても「怖い」が好きな人は世の中に結構いるらしいのですね。

美術系の大学の制作展などに行ってイラスト系の、殊に女学生たちの作品を見るとい亭割合で、必ずと言ってよいほど何か不気味なおどろおどろしい作品があります。
血を流したり包帯をしたり、手足がもげていたり・・・・。

私は社会心理としても女性心理としても、こうした事象について学んだことも深く考察したこともないので、ただ「何か違和感があるなあ。」としか感じられないのですが。
どうも世の中には魔界といったものが大好きで手放せない人たちがいるのですね。
これは「生首」ですね。

古今東西の社会史の刑罰史中には「打ち首」がありますし、日本の刑罰史の中にも「打ち首獄門などがありますね。
ですから通常の生活の中にこうしたものが晒される状景というものが、かつてはあったわけです。
「明治」期の初めに新政府に反抗して挙兵した元司法卿の江藤新平は大久保によって打ち首獄門にされました。梟首ですね。
1879年に江藤自身が廃止に努めていたその刑は廃止されましたが。

この「生首」の制作者は長谷川敦子さんです。

次の写真の方ではありません。
こちらの方は濱田 さちさんと言って背後の幕の中に「怖い状景」が作った方です。
和服の女性が鎖を巻かれて横たわっています。暗くされているのでその表情が見えませんが、その見せているのに「見えない」という、そこが恐さのカギかも知れませんね。

幕に貼られた紙に書かれた文章はこの方のものです。
なんと怖い!!
この方自身は、「あまり恐いものは好きではないのです。」とのことでした。
「今回のテーマを与えられて、自分自身の内側の恐いを掘ってみた。」のだそうです。

ちなみに建物に掛けられている垂れ幕の酒呑童子は怪人ふくふくさんのもの。

この辺りの桜はもう大分咲いてきています。
夜桜を照らす照明器具が設置されていますから、東京のように「夜間外出自粛要請」などは出されないのでしょう。
何しろ検査もろくにしていないので感染の実態は「ナ・イ・ショ」なんです。

それって「怖いですねぇ~」

饅頭も怖いけれど人間が一番怖い、人間の中でも政治権力や大きな財産を持った人たちが、怖い!!
物の怪などは可愛いものです。

人を、罪を犯すことを強いられて慙愧の念に堪えられなくて憤死するところまで追い込んだ当の人たちが、涼しい顔をして日中公然と演壇に立ってしたり顔をしたり、カメラのフラッシュを浴びていることが「怖いですねぇ」
- 2020/03/28(土) 00:00:53|
- 楽しいね
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