これまでだったら「人物」にジャンル分けしていたかもしれません。
昨日までの写真展は木屋町通り仏光寺のギャラリー高瀬川四季AIRでしていたのですが、同じ時に2階ではこの方が展示をされていました。
毎日新聞には、この方の展示について丁寧な報道がされて、それを読んできたという方が幾人もおられました。

考古学の研究者です。

この建物は高瀬川の西側の岸ギリギリのところに建っているのです。
いま、高瀬川は護岸工事が進んでいて、今は少し下流の松原橋の付近が絶賛工事中です。
この工事に伴って河床の土が掘り起こされたことが事の始まり…?・・・です。

今、河床は整地されましたが、そこでは焼き物の破片がざっくざくと拾える状態なのです。
見た目にも白い破片があっちにもこっちにも見えます。 小さなバケツならすぐに一杯になります。
ゴミ捨て場状態です。

皆さんご存知でしょう、縄文時代の集落跡を取り巻いて「貝塚」があります。
ここには貝殻がザックザックとあるばかりではなく、乞われた石器、土器の破片もまた大量に出土するわけで、人骨さえ珍しくありません。
貝塚は縄文のゴミ捨て場だったわけです。
これを彫って異物を調べると当時の人々の生活や意識の在り様も推察できるようになります。

高瀬川の河床の焼き物の破片があまりにもいいことに気付いてギャラリーのオーナーなどが拾い集めてみると、どうも中には江戸期のものもあるようでした。そこでこの考古学者の登場です。
焼き物はわずかな例外を除いては破片なのですが、中には元は同じ体の一部であったことが分かるものも見つかっています。
- 2020/03/09(月) 10:48:43|
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